◼️大根は皮ごと使うのがポイント

必要な材料はこの4つと水

 スパムがゆ(2〜3人分)に必要な材料は、スパム(360g缶)の半量とコメ0.5合、大根(スパムと同量)、塩昆布(適量)、それと水だ。

 スパムは198g入りのハーフサイズも販売されているので、それを使うなら1缶すべて使い切れる。また、大根は皮の風味を生かしたいので、皮を剥かずにカットして使う。これ大事です!

◼️フタをせず煮るだけでOK

左:コメと水の割合は1対7 右:そこにスパムと大根を投入

 作り方は単純だ。0.5合のコメに600mlの水を加え(水分量はコメの約7倍)、30分ほど水を浸漬させたところに、ダイスカットしたスパムと大根を加えて中火に掛ける。フタは終始しないままでOK。沸騰したら鍋底からかき混ぜ、弱火に落として20分煮る。次第に水分が少なくなってくるので、焦げつかないように時々かき混ぜるといい。

◼️スパムらしさが消える?

最後に塩昆布で味を調整

 かくのごとし。食べる前に塩昆布をトッピングすれば缶成であります。

 スパムには独特の強い匂いがあるけど(それが魅力でもある)、こうして大根と一緒に煮ると、大根に含まれている酵素によって匂いがかなり緩和される。また、塩気を強く感じるのもスパムの特徴だけど、水分量の多いおかゆにすると、むしろ塩味が物足りなくなる。そこで最後に塩昆布をトッピングし、自分の好きな塩梅にして食べるのだ。

 何だかスパムらしさを消してしまうレシピのように思えるが、決してそうではない。スパムのいいところだけを抽出した料理なのであります。

風がやむと湖面に木々が映り込み、とても美しい

 ところで、キャンプ場に持っていくのを忘れた食材というのは、このレシピの要とも言える大根だった。そこで、現地では大根抜きのスパムがゆを振る舞ったのだけど、味は思ったよりも悪くなかった。

 同行したO氏は「俺、このジャンキーな味が好きなんだよね」と優しくフォローし、おかわりもしてくれた。I氏は二日酔いで終始無言だったが、まあ残さず食べてくれたのでよし!

 

<今回の缶詰情報>

ホーメルフーズ「スパム25%レスソルト360g」