どうもこんにちは。
誰が呼んだか「絶景キャンプフォトグラファー」こと猪俣慎吾です。
アウトドアライフも一層盛んになってくるこの季節。巷では「選ばれしものしか上陸できない」なんて言われている日本の秘境「青ヶ島」に行くなら、春がベストシーズンです。
その理由を解説した前編に続き、後編では実際に青ヶ島で体験したキャンプをレポートします。
では、いきますよ!
■独特な調理法「地熱釜(ひんぎゃ)」とは?
街の中心部で買い出しを終えて、カルデラの内輪山にある「青ヶ島キャンプ場」へと向かいます。
キャンプ場にはオオタニワタリなどが生えていて、南国の雰囲気が漂います。ふと周りを見渡すと、外輪山の山々がキャンプ場を取り囲んでいて、ここが日本とはとても思えないような風景が広がっています。なんだか絶海の南国の無人島に来たかのような気持ちにもなりました。
キャンプ場にはトイレや炊事場をはじめ、基本的な設備が揃っています。それだけでもありがたいのですが、なんと青ヶ島ならでは『地熱釜』がキャンプ場の近くに備え付けられています。空いていれば、誰でも24時間利用可能です。
使い方はとても簡単で、温めたいものを釜の中に入れて蓋をして、蒸気口の弁を解放します。あとは置いておくだけで蒸し料理が完成! 簡単でしょ?
よく使われる食材としては、じゃがいも、卵、くさやだそうです。蒸し上がったら島特産の「ひんぎゃの塩」で食べると、体が芯から温まって美味でしたね。
自分が今回使ったのは、カレーとパックごはんとじゃがいも。30分くらい放置しましたが、なんの問題もなく温められていて美味しくいただきました。青ヶ島でキャンプする時は、火器類はなくても良いかもしれませんね。天然の釜はありがたいの一言です。