■期待以上の山頂からの絶景
標高はわずか251m。都心の高層ビルよりもやや高い程度のこの山に何があるのかと思い登ってみると、期待以上の山頂からのパノラマが目の前に広がっていた。
北には関東平野が広がり、眼下には足利の街並み、さらに遠くには筑波山や日光連山が霞む。空に浮かぶ展望台に立っているかのような解放感とスケール感に、驚きを隠せない。
このギャップこそが両崖山最大の魅力である。登山道はよく整備されており、1時間ほどで登頂可能。それでいて、この眺望である。朝夕には柔らかな光が街を染め、絶好のフォトスポットになる。さらに、条件がそろえば足元に霧が広がり、雲海のような幻想的な光景が現れることもある。

■両崖山は街ナカ低山という新しいアウトドアの形
「遠くまで行かずに自然を感じたい」「街からアクセスのよい山に登りたい」「歴史を感じた登山をしたい」。そんな人々にとって、両崖山は最適解である。
アクセスのよさ、登りやすさ、絶景、歴史的背景、そして観光との親和性等、あらゆる要素がコンパクトに詰まったアウトドアの入口として、これほどバランスのよい山は少ない。
しかも知名度のわりに混雑も少なく、静かに楽しめる穴場でもある。登山初心者から、山登りに慣れたハイカーまで、多様な層に訴求する魅力を持つ両崖山。週末、ふと思い立ったら電車でふらりと足利へ向かってみてはいかがだろうか。そこには、アクセス良好で豊かなアウトドア体験が待っている。

●【アクセス】足利駅~登山口~山頂

【 JR足利駅から織姫神社経由で両崖山までのコース】所要時間
JR足利駅(0:00)→織姫神社(0:30)→分岐路(1:00)→山頂(1:30)→分岐(2:00)→織姫神社(2:30)→JR足利駅(3:00)
歩行距離:約6.0km
累積標高差:登り 224m、下り 224m
合計所要時間:3時間