気温が高い季節には、氷を入れた飲み物は格別だ。特にキャンプやレジャーなど、自然の中で飲む冷たい飲み物は、日常とは違う特別な感覚をもたらしてくれる。

 しかし、氷を解かさずに運ぶ方法に悩んでいる方が多いのも事実。クーラーボックスを利用しても、氷が融けてしまい一日もたなかったという経験はないだろうか。

 今回は氷を長持ちさせるためのアイテム、DCMのアイスボックス&ジャグを実際に使ってみての感想と共に保冷力を紹介する。アイスボックスを検討している方や、氷の持ち運びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてほしい。

■アイスボックス&ジャグの特徴

キンキンの氷があると、暑い時期のキャンプが楽しくなる

 DCM株式会社が全国で展開するホームセンター「DCM」が、プライベートブランド商品として販売している真空断熱のアイスボックス&ジャグ。DCMオンラインショップでも高評価を得ている。

●おすすめポイント1 大きな間口で氷の出し入れがしやすい

これまで使用していたSTANLEY(スタンレー)のクラシックグロウラー(左)と比較すると一目瞭然。間口が倍になり扱いやすくなった

 氷を持ち運ぶために設計されたこのアイテムの魅力は、市販の大きな氷も余裕で出し入れできる10.2cmの広口設計。

 筆者は以前、高い保冷力を誇るSTANLEY(スタンレー)のクラシックグロウラーを氷の持ち運びに使用していたが、間口が5.7cmと狭く、出し入れに苦労した。結果大きな氷はクーラーボックスに入れるしかなかった。

 アイスボックス&ジャグの広い間口なら、大きな氷もそのまま入れることができる。ワインやシャンパンクーラーとしても活用でき、ゼリー飲料や冷たい飲み物を直接入れても便利だ。

●おすすめポイント2 氷を長時間キープ 

 外気温の影響を受けにくい真空構造により、ボトル内の温度をキープできる。筆者が翌朝の水の量を測り、氷の解け具合い、氷の残存量を検証した結果、3日後でもロックアイスが残る保冷力を確認した。

●おすすめポイント3 飲み口付きによる用途の汎用性と洗浄のしやすさ

 飲み口が付いていることにより直飲みにも対応し、解けた水を注げる大きめの水筒としても利用可能だ。広い間口により、中まで手を入れて底の方までしっかり洗うことができ、清潔に保てるのもうれしい点だ。

●気になる点

アイスボックス&ジャグの開閉時は、回し蓋と一体になっている取っ手をうまく利用しよう

 実際、使用してみて大きなデメリットとは感じないが、あえて挙げるならば、蓋が大きいゆえに開けにくく、気密性が高いため開ける際に、やや力が必要な点だ。

 大きな氷を出し入れするためには、蓋のサイズは必然的に大きくなり、長時間氷を保つためには外部からの熱伝達を防ぐ必要がある。これは製品のメリットを実現するための構造上の特性と捉えるべきだろう。

 蓋を開ける際は、まず取っ手部分を持って蓋全体を回して少し緩めるとスムーズに開けられる。逆に閉める際は、蓋を閉めてから最後に取っ手を回すと、しっかりと密閉できる。