キャンプ未経験者にとって一番のハードルはテントで寝ること。就寝後は朝までトラブルがなく過ごすことができるのか? ということに不安を感じる人が最も多いという。雨で濡れることはないのか、風で飛ばされはしないのか、昼夜の気温差は……など、自宅では室内と屋外を隔てる外壁が、キャンプではテントの“幕一枚”となれば、無理もないことなのかもしれない。
そんなエントリー層へ向けて、キャンプの魅力の再発信を今期のテーマに掲げるColeman(以下コールマン)から、涼しさと静かさを向上させた2ルームテントがお披露目された。初心者のテント泊に対する不安をやわらげ、ここ数年の日本の気候を考慮した、最新機能を備えたモデルとなっている。

■昨年は過去最高の販売数を達成した、ダークルームテクノロジー
外出を控えるよう呼びかけがされたほどの“酷暑”となった昨年の夏。キャンプシーンでは差し込んでくる日光によって、テントの中は日の出と同時に明るくなり、温度が上がり始めてしまう。眩しさや暑さで快適な眠りを妨げられるばかりか、熱中症に注意が必要になるほどの高温になることも。
いまや夏キャンプとは切り離せない暑さ対策に、とりわけ日光をブロックするものとして2018年に打ち出されたのが「ダークルーム」テクノロジーだ。遮光性に優れた素材を施した生地がテントやタープに使われていて、陽射しを90%以上、UVは99%以上をカットしてくれる。

内気の循環を促進するベンチレーションファンも取り付けが可能。“暗くて涼しい”夏のキャンプの朝を過ごそう、という新しい着眼点と快適性が高く評価され、昨年は過去最高の販売個数を記録した。今年度は日本気象協会が展開している「熱中症ゼロへ」プロジェクトとコラボレーションする。

■今シーズンはさらに快適性を高めた、レインカームテクノロジー搭載モデルを展開
今シーズンはベストセラーとなったダークルームテクノロジーに加えて、雨の音を和らげる技術を機能に落とし込んだ「レインカーム」テクノロジー搭載シリーズを展開する。
初心者からベテランまで、テントやタープの生地をたたく雨音に不快さや不安を覚えるキャンパーは多い。レインカームは、メッシュの生地を外側にもってくる二重構造にすることで、本体に打ち付ける水滴を分散させて雨音が穏やかになるように作られている。雨キャンプでのテストでは、騒音レベルを約25%軽減する計測結果が得られ、耐水性にも問題はないという。

予測のしづらいゲリラ豪雨に見舞われることが増えた、近年の気象状況に対応したNEWモデルといえる。今月から2ルームテント「レインカーム2ルーム/3025DR」とヘキサタープ「レインカームヘキサライトDR」が展開されている。