今さらであるが風呂敷は便利である。

 収納だけではなく、実はアウトドアでもマルチに活躍するすぐれものである。

 本記事では、風呂敷をアウトドアシーンで活用するアイデアの数々を紹介する。

■風呂敷がアウトドアでも大活躍する理由

 風呂敷は、ただの一枚の布でありながらその用途は実に幅広い。最大の魅力は、包むものの形や大きさに柔軟に対応できる点である。箱や瓶など、たいていのものの形に合わせて包むことができる。

 さらに、使用しないときはコンパクトに折り畳めるので、場所を取らない。

 多少汚れても洗えば何度でも繰り返し使用できるので、環境にも優しい。

 いわば風呂敷は日本の伝統的な便利グッズ。現代でも使える実用的なアイテムなのである。

 初めて所有するのであれば、一辺あたり0.7〜1m程度の大判サイズをおすすめする。

■運搬用具として

昔風の「背負い運搬方法」

 買物時のマイバッグとして使えることはよく知られているが、アウトドアでは、薪や飲み物(一升瓶などもOK)を運べる。

 また、ものを包んで結んだ風呂敷を肩に掛ければショルダーバッグに、背中に斜め掛けするようにして背負えばボディバッグとしても使用できる。

■隙間収納に

車内の天井収納。空いた隙間に押し込んで収納が可能

 中身や収納したい場所に合わせて形を変えられるので、車内の天井収納などのちょっとした隙間を狙って包んで押し込める。一枚布の風呂敷だからこそできる芸当である。

 うまく利用すると、無駄なスペースを最大限に有効活用できる。

■車内整理、時短収納、後片付け、撤収作業に

 キャンプも数をこなすと、道具が増えて収納の悩みが尽きない。

 その点、風呂敷は何を入れてもよい。

「十把一絡げ(じっぱひとからげ)」という言葉があるが、こまごまとしたものを広げた風呂敷に次々と置いて、「えい」とばかりに四隅を結ぶと荷造りが完了するので、急ぎの撤収作業にも重宝するだろう。