■さーて、食事はどうしようか

光岳に登ってくるお客さんの8割が長野県側、易老渡登山口から入山する。過去のデータを見ると、登山口までの林道は3年に1回の頻度で崩落している。今年は災害がないことを祈るばかりだが、その可能性もあるという前提で準備を進めなくては。
もしも崩落があった場合、食材のロスが半端ない。日持ちが効く食材を中心に構成しているけれど、万が一の時にも、より無駄がなくて済む食事構成を考えなくては。

この数年思っているのは、“山の良い時間帯はご飯の時間と重なる”ということ。素泊まり営業になってしまった一昨年は、小屋の時間に縛られることなく、みなさん思い思いに過ごされている姿をみて嬉しくなったものだ。山の景色も出会いだから、もっと自由に過ごしてほしいな。
そうそう、野菜を背負ってきてくれたら割引をするよ、という「はじめてのおつかいプラン」は今年も継続させていただきます。私たちスタッフは、皆さんから届けられる野菜に元気と気力をもらっています。
■今シーズンはどんな一年になるだろう

今シーズンが管理人を引き継いでから5年目なんて嘘みたいだ。こうして言葉にすると時の流れに翻弄されている気分。周りの皆さんのおかげでなんとか、こうして今年もやっています。
明日も元気に歩いてほしい、というのが営業を始めてからずっと光小屋の一番のテーマだ。毎年限られた空間でどうできるか、ずっと試行錯誤を続けている。
登山者にとっては、あくまで山が一番だ。小屋は山のおまけのような存在に過ぎない。でも、山も良かったけど、小屋も良かったよね、と帰り道で思ってくれたら最高だな。
今シーズンはどんな一年になるだろう。今年もわくわくしながら準備を進めている。光岳でお会いしましょう。