2025年4月5日、6日の2日間にわたって開催された「谷川雪山フェス」。これまでにありそうでなかった雪山登山にフォーカスした本イベントには、多数のギアブランドが出展。実際に雪山というフィールドで、その雪山ギアを試すことができるとあって、経験豊富なベテランから雪山ビギナーまで多くの登山愛好家が訪れた。
ギアブランドの出展だけでなく、地元「みなかみ山岳ガイド協会」によるワークショップも行われ、その中から2つのワークショップに同行取材。特に雪山の初心者にとっては、なかなか経験のできない貴重な体験となった。
■憧れの雪山を歩くスノーシュー体験

リフトを利用することで一気に谷川岳へと続く稜線まで上がることができる谷川岳ヨッホ。雪山初心者にとっては抜群の環境を活かして行われたのが「スノーシューハイク&雪洞お茶会」。
参加者にはスノーシューの大人気ブランド「MSR」のトップモデル「ライトニングアセント」が数多く用意され、これを体験するだけでも貴重な体験。


ガイドからはまず、スノーシューの履き方、そして基本的な歩き方を教わりツアーが始まる。すでに稜線上ということもあり、見渡すと360度の大パノラマ。歩きながら、ガイドから武尊山、至仏山など、群馬を代表する山々を一望しながらの説明に参加者からは驚きの声があがっていた。


さらに稜線上を進んでいくと、谷川連峰を代表する俎嵓(まないたぐら)、そして双耳峰という特徴的な山頂を見渡す。振り返るとスキー場エリアや雪山フェスの会場を遠くに見下ろし、本格的な雪山に足を踏み入れた実感が湧いてくる。


少し緊張した面持ちを見せながら、本格的な登りの区間となる少し手前に、このイベントのために特別に用意されたイグルーの雪洞が折り返し地点となる。雪洞の中で温かいお茶を飲みながら、ここまで歩いてこないと見ることができない景色を堪能しつつ、ガイドからは雪洞の作り方などのレクチャーもあり、実際に雪の塊を持ち上げてみると、その重さに驚いた様子であった。


やはり、雪山登山の経験のない方、初心者にとってはガイドというのは頼もしい存在。そして、その場に行かなければ見ることできない景色やスキー場では味わうことができない実際の雪山を体感できたことは貴重な体験になったのではないだろうか。