■2. 登山で幅広く使える30~40Lのバックパック


バックパックを選ぶなら、30〜40Lの容量のものがおすすめ。これくらいの容量があれば1泊2日の山小屋泊や山メシ登山、冬場の登山にも対応できる。食料や水、ヘッドランプ、非常用セット、着替えや防寒着、レインウェアなどが十分入る大きさだ。
初心者のうちは山小屋泊なんてと思うかもしれないが、登山が楽しくなってくると山小屋に泊まってみたくなるものだ。2日間歩ける体力がつけば山小屋に泊まるのも夢ではない。また山メシ登山をしたい場合も30〜40Lあれば、豊富な食材を持って行きやすくなる。
20L以下のバックパックは手頃なサイズなため、つい選んでしまいがちであるが思ったより荷物が入らない。
筆者の友人は登山をはじめる際に、20Lのバックパックを購入。春夏の暖かい季節は問題なかったが、寒い季節に防寒着や手袋、ネックウォーマーなどを入れるとパンパンになってしまった。物を出し入れするたびに、目的のものが見つからず人より時間がかかってしまう。初心者のうちはまわりの目が気になり、それだけでストレスだ。結局彼女は大きめのバックパックを買い足した。たくさん入るようになったものだから、おやつを余分に持ってきて、筆者たちによく配ってくれる。
はじめてバックパックを買うなら、まずは登山で幅広く使える30〜40Lの容量のものを目安に探してみよう。使ううちに、自分にとって本当に必要な装備やスタイルが見えてくる。これは、あくまでも最初の「入口」としての選び方である。経験を重ねるうちに、自分に合ったサイズや機能が自然とわかってくるはずだ。
