■新緑の兵庫県立ゆめさきの森公園

兵庫県立ゆめさきの森公園
兵庫県立ゆめさきの森公園の整備された散策路
兵庫県立ゆめさきの森公園では、立ち入ってはいけないルートには立入禁止の札があり安心

 弥勒寺を後にし、巨大布袋尊の背後にある兵庫県立ゆめさきの森公園へ。公園入口を入るとすぐに公衆トイレと駐車場がある。駐車場の奥が拠点施設である管理棟だ。

 ここは県立公園だけあって、園内の道標が多く、ルートもしっかりと整備されている。不明瞭な道はなく、立ち入ってはいけないルートの入口には必ず立入禁止の札があるので、道に迷う心配はほとんどないだろう。傾斜が急な階段にはロープまで設置されており、安全面にも配慮されている。

兵庫県立ゆめさきの森公園ホオノキの道の中間地点にある展望台
兵庫県立ゆめさきの森公園は、道標が多くて安心感がある
兵庫県立ゆめさきの森公園ラクダの背道

 公園の公式サイトにはいくつかのハイキングコースが紹介されている。今回筆者が選んだのは、公衆トイレ裏からスタートする「ホオノキの道」。ホオノキの道から「ラクダの背道」という尾根まで登り、尾根伝いに通宝寺山(391.3m)の山頂を目指した。

 ホオノキの道の中間地点には展望台がある。ただ残念ながら周囲の木々が成長してしまい、眺望はほとんどない。通宝寺山も眺望がないが、通宝寺山から尾根伝いにすぐの公園内最高標高地点(357m)の眺望は開けている。真下に弥勒寺も見えるが、布袋尊は木に隠れて見えず、少し残念だった。

兵庫県立ゆめさきの森公園では、傾斜が急な階段にはロープが設置されている
兵庫県立ゆめさきの森公園通宝寺山山頂
兵庫県立ゆめさきの森公園ツツジが咲く散策路

 下山は「ツバキの道」より通宝寺池まで下りた。通宝寺池の周囲には散策路があり、池にせり出した観察デッキから池の景色を楽しめる。

 今回歩いたゆめさきの森公園のコースは、階段が多いものの登山というより森林浴が楽しめる散歩道といった印象。筆者が訪れた4月中旬では汗をかくほどでもなかった。なお、ゆめさきの森公園ではツツジの開花が始まっていた。ゴールデンウィークにはちょうどツツジも見頃になるであろう。

兵庫県立ゆめさきの森公園最高標高地点
兵庫県立ゆめさきの森公園最高標高地点からの眺望
兵庫県立ゆめさきの森公園通宝寺池の観察デッキ
兵庫県立ゆめさきの森公園拠点施設

 ゆめさきの森公園は月曜日が休園日だ。休園日は園内の利用が一切禁止されているので注意しよう。開園時間は、9月から翌4月までは9時から17時まで、5月から8月までは9時から18時までだ。また弥勒寺・ゆめさきの森公園ともに、公共交通機関でのアクセスが不便な場所に位置する。訪れるには車やバイクがよいだろう。

■「日本一の福」を授かりに行こう!

 今回は姫路市北部にある通宝山弥勒寺と、兵庫県立ゆめさきの森公園を紹介した。弥勒寺では、絶大なご利益を授けてくれる巨大な布袋尊が鎮座している。ゆめさきの森公園は整備された道で安心して歩け、初級者でも楽しめる森林浴コースだ。

 また多くの散策ルートがあるため、筆者も次回、小銭を準備して弥勒寺を再訪した際には、全コースを踏破してみたい。

 

【通宝寺山】所要時間
兵庫県立ゆめさきの森公園駐車場 (0:00) → 通宝寺山 (0:50) → ゆめさきの森公園最高標高地点 (1:05) → 通宝寺池 (1:50) → 兵庫県立ゆめさきの森公園駐車場 (1:55)
歩行距離:約4.2km
累積標高差:登り 300m、下り 300m
合計所要時間:1時間55分

●【MAP】弥勒寺

●【MAP】兵庫県立ゆめさきの森公園