2024年11月1日、神戸市立須磨海づり公園がリニューアルオープンした。2018年の台風被害による休園から6年、満を持しての再開だ。リニューアルのコンセプトは須磨海岸西エリアの賑わいづくりと、豊かで美しい神戸の海づくりの推進。釣り台だけでなく、売店や広場も一新され、釣りをする人もしない人も楽しめる施設に生まれ変わったとのこと。

とはいえ気になるのは、どんな魚が釣れるのか。サイトの釣果情報を見ると、2025年1月には76cmのコブダイや69cmのマダイ、35匹ものサヨリが釣れたと記録があがっている。すごい。人生で釣りはゲームセンターの釣りスピリッツくらいしかやったことがないが、もしかしたら私でも釣れるかもしれない!
リニューアルも気になるし、これは行ってみなければ、ということで同じく釣り初心者の友人を誘い、喜び勇んで海づり公園に行ってみることにした。
■手ぶらでOK! 初心者にもやさしい気遣いがうれしい
最寄りとなる山陽電鉄本線の須磨浦公園駅へは、神戸三宮から阪神電鉄本線または阪急電鉄神戸高速線の利用で明石方面へ約20~30分で着く。海から近く、目的地の神戸市立須磨海づり公園には徒歩3分で着く。
アクセスは申し分無いけれど、2月初旬の空気がとても冷たい。気温は約7℃だ。はやる気持ちもあって、いそいそと現地へ向かう。
やる気満々で意気揚々と友人とやってきたが、いかんせん初心者なので道具も何ももっていないし、釣りの知識もあまり無い。が、そんな我々でも心配無用。海づり公園では入場料(おとな4時間まで1,200円)とは別に1,000円(税込)で竿(糸、8gのおもり、針つき)とリールのセットがレンタル可能。あとはエサを買うだけで釣りの準備が完了する。
もちろん自前の竿の持ち込みも可能。受付の壁にはびっしりと仕掛けやウキが販売されているので、本格派の人も忘れ物があっても安心ではないだろうか。ポイントごとの狙える魚を紹介した掲示もあり、勉強になる。今日が釣り初めてなんです、と受付のスタッフさんに伝えると、じゃあガシラ(カサゴのこと)あたりを狙うのがよいかも、とのこと。ガシラ、おいしくて、大好き! エサは販売している中で一番安いアオイソメにしてみた。

釣り台に公園のスタッフさんがいたので、釣り方を教えてもらう。ガシラは消波ブロックの近くで釣れるらしく、おすすめの場所を選んでもらう。竿は、おもりが海底につくまで糸を垂らして、海底についたら、たわんでいる糸がいい感じに張るまでリールを巻くそうだ。
文字通り手取り足取り教えてもらい、いざ実践! たまに竿を揺らして誘いながら、エサを食べるのを待つ。須磨海づり公園は景色が抜群なので、山を見たり走る電車を見たりしていたら意外とすぐに時間が経った。途中でおにぎりの移動販売などがあるのも楽しい。

■初挑戦の海釣り! 釣果は……!?
10時から12時半まで2時間ほど粘って……

……ボウズ。
もちろん、友人もボウズ。今日の夕飯はスーパーの刺身に決定。公園のスタッフさんいわく、冬は水温が下がり、魚の活動が抑えられるのでハードルがあがるそうだ。そんな中でも潮が流れる時間帯などは比較的釣りやすいらしい。隣で釣っていたベテランっぽい方は12時時点でメバル1匹とガシラ2匹を釣っていた。後日HPの釣果情報を見ると、ウミタナゴやヒガンフグも釣れていたそう。