青森県と秋田県にまたがり、世界自然遺産に登録されている「白神山地」には、鮮やかなコバルトブルーの神秘的な「青池」があり、人々の人気を集めている。
今回は、新青森駅から青森県西部・津軽地方の見どころをめぐる日帰りコースを紹介する。
■青色に輝く神秘的な「青池」

東北新幹線と北海道新幹線が停車するJR新青森駅から青池までは、車でおよそ2時間30分。国道7号線、101号線を経由し、つがる柏ICを右折して101号線を進み「奥十二湖駐車場」へ。
青池を擁する白神山地には、世界最大規模を誇る約13万ヘクタールのブナ原生林が広がり、そのうち約1万7,000ヘクタールが世界自然遺産に登録されている。
周辺にはさまざまな散策ルートがある。筆者のおすすめはブナ自然林や、青池をはじめとした「十二湖」の池を4つめぐる、約1時間30分の「十二湖散策コース」だ。

青池はまるでソーダ水のような深い青色で、池底の倒木が見えるほど透明度が高い。なぜ青いのか、いまだにはっきり解明されていないという。太陽の日照角度が高い4月から8月頃が見ごろといわれ、季節によって見え方が変わる。
筆者がゴールデンウィークに訪れたときは枯葉がたくさん水面に浮いており、やや見えにくかった。それでもなお、池は青く吸い込まれそうなほど美しく澄んでいた。「できることなら大きな網で枯葉を全部すくってじっくり鑑賞したい!」と真面目に考えてしまった。
青池
住所 〒038-2206 青森県西津軽郡深浦町松神松神山
ホームページURL:https://aomori-tourism.com/spot/detail_73.html
●【MAP】青池
■一生に一度は入りたい! 日本海を望む露天風呂「不老ふ死温泉」

「不老ふ死温泉」は、青池から車で30分ほどの場所にある。不老ふ死温泉というユニークな名前は「ここで養生すれば、老いたり弱ったりしない」といわれることに由来する。
大海原を一望できる露天風呂、新館大浴場、本館大浴場の3つの浴場があり、泉質も自慢の一つだ。鉄分を多く含む赤褐色の温泉が毎分400リットル湧出しており、源泉かけ流しの温泉が楽しめる。
なんといっても筆者のお気に入りは不老ふ死温泉の象徴ともいえる、ひょうたん型の絶景露天風呂だ。海までの距離は約1mで、ダイナミックな日本海の荒波を間近に眺めながら、温泉に浸かるのは格別である。
不老ふ死温泉
住所 〒038-2327 青森県西津軽郡深浦町舮作下清滝15
電話 0173-74-3500
ホームページURL:https://www.furofushi.com/hotspring/
●【MAP】黄金崎不老ふ死温泉 海辺の露天風呂
※営業日時はホームページよりご確認ください
■満開のソメイヨシノが咲き誇る桜の名所「弘前公園」

不老ふ死温泉から「弘前公園」までは車でおよそ1時間45分。弘前公園は弘前市の中心部に位置し、総面積は約49万2,000平方メートルだ。
敷地はかつて津軽家代々の居城であった弘前城が基になっている。園内に現存する天守をはじめ、櫓(やぐら)や城門など9棟が国の重要文化財に指定されている。

弘前公園の桜は例年4月下旬から5月上旬頃に見頃を迎え、約50種類・およそ2,600本が咲き誇る桜の名所だ。筆者がゴールデンウィークに訪れた年は開花が早く、ソメイヨシノはすでに葉桜になっていたが、幸い、シダレザクラやヤエザクラは美しい花を咲かせており、花見を楽しむことができた。
今年はすでに開花を迎えたということで、このゴールデンウィークは存分に花見を堪能できそう。
弘前公園
住所 〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1
ホームページURL:https://www.hirosakipark.jp
●【MAP】弘前公園
※営業日時はホームページよりご確認ください
■津軽地方の名所を訪れよう
弘前公園から新青森駅までは車で約1時間、日帰りで3か所の絶景をめぐり大満喫の旅だった。ぜひ、津軽地方の名所を訪れてみてほしい。
※この記事の情報は2025年4月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。