■足腰の御利益もイノシシから
ステキなエピソードなのだが、いきなりワーッと出てくる300頭のいのししを想像するとなかなか怖い。清麻呂公もビックリしたことだろう。

清麻呂公が宇佐八幡での参拝を終えると、いのししたちはどこかへ去り、不思議なことに、清麻呂公の足は治り、再び歩けるようになっていた――。
なるほど、足腰の御利益も、イノシシからだったということか。
すべての点が線になり、スッキリしたところで、いざ、おみくじタイムである。

向かって右に並ぶ、護王神社の公式キャラクター「いのまろくん」「いのめちゃん」のおみくじと迷ったが、「なんか縁起が良さそう」という直感により、黄色のいのししおみくじをチョイス。

そしてそのカンは、当たっていた……はず。中に入っていたおみくじは大吉だった……はず。多分、きっと、私の記憶では!
なぜ、肝心の中身の画像がないのか。私としたことが、やってしまった。
財布の中に入れておいたのがいけなかった。レシートと一緒に捨ててしまった(泣)。悲しき「おみくじあるある」……。
黄色のイノシシ置物だけが手元に残る。そのつぶらな目が私を見つめ、
「アンタ、後始末悪いもんな~(呆れ)。これでええんか、ええのんか」
と責めている気さえする。
確かに、このまま終わるには、あまりにも中途半端。
ということで、悩みに悩んで2か月が過ぎ、3月某日、もう一度、譲王神社に詣り、足腰の無事とともに、おみくじを引いてきました。