■高尾山で撮影!

スマホで撮影した高尾山口駅

 今回、撮影のために登ったのは高尾山。

 暗い場所での撮影をレンズ付きフィルムは苦手としていた記憶があったので、十分に明るくなった午前10時から登山を開始。

 都心からのアクセスがよく、登山をスタートするには少々遅い時間でも高尾山はトライしやすい。

 また、山頂までのコースも複数あって豊かな自然だけでなく、荘厳な高尾山薬王院、写真映えしそうなグルメまで被写体に事欠かない点も撮影メインで登る山に高尾山を選んだ理由だ。

 今回はゆっくりと撮影するため、比較的人の少ない6号路から登り始めて3号路を経て、山頂に至るルートを歩くことにした。

●デジタルとフィルムでこんなに違う

レンズ付きフィルムで撮影した高尾山口駅

 自然の風景を中心に撮影し、下山後に現像とプリントをしてスマホで撮影した画像と見比べると、その違いがよく分かった。

高尾山6号路も雰囲気が違って見える
木漏れ日と緑の発色が美しいフィルム写真
デジタルだと白っぽく少々のっぺりした印象の登山道

 フィルム写真は水彩画のような淡い雰囲気が被写体の輪郭に漂い、自然の光がスポットライトのように鮮烈な印象に変わる。なにより筆者としてはフィルム写真の質感に懐かしい気持ちになった。

 一方のスマホで撮影したデジタル写真はフィルム写真と比べると被写体の輪郭がはっきりして、明るい場所だと平坦な色調に感じられた。

 また、接写や暗い場所ではっきりした撮影が可能なため、植物を接写したり早朝など少々暗い場面で撮影したりする際は筆者好みの質感になる印象だ。

キノコが繁殖している倒木をスマホにて撮影
同じ被写体をフィルムで撮影。スポットライトがキノコに当たっているような写真になった

 より緻密に景色を切り取るにはデジタル写真には一歩劣る印象のフィルム写真。だが、明暗がはっきりして、差し込む光の印象などが肉眼やスマホ越しとはかなり異なる仕上がりで面白い写真が撮れるだろう。

レンズ付きフィルムは近距離にはピントが合わないので、接写にはスマホが向いている
木漏れ日などの光の雰囲気はレンズ付きフィルムが個人的に好みだ