■サバカレー缶もちょい混ぜ

サバ缶にはさまざまな味付けがあるが、この10数年でレギュラー入りしたのがカレー味だ。手掛けるメーカーによってカレーの味が違っていて、なかには宝幸の「CoCo壱番屋監修さばカレー」のようなコラボ缶もある。
ぼくが好んで食べているのは清水食品の「サバカリー インドカリー仕立て」というやつ。新宿中村屋とコラボしたもので、カレーの味がスパイシーで本格的なのが気に入っている。
もともとの味がおいしいから、アレンジするにしてもいろいろと手を加える必要がない。逆に引き算をしていくと、パクチーを加えるだけでいいことがわかった。

かくのごとし。サバカリーに刻んだパクチーを混ぜこみ、さらに好きなだけトッピングすれば缶成であります。
パクチーというのは、そのまま食べると特有の青臭い匂いがあるけど、スパイシーな料理に混ぜるとそれが魅力になる不思議。じつはぼくはパクチーが嫌いだったんだけど、こうしてカレーに混ぜるといくらでも食べられるようになった。
混ぜるだけだから手間は最少。何なら缶詰のフタを開けて、直接パクチーを入れて食べてもいい。
ところで、冒頭で紹介した「ひっぱりうどん」だが、その名は食べ方に由来すると言われている。うどんを鍋に入れたままテーブルに置き、各人が自分の食器に“引っぱりこんで”食べるから、その名が付いたという説があるのだ。
そんなエピソードも含めて、あらためてサバ缶というのは日本人に愛されているなァと実感しております。
●今回の缶詰情報
タイム缶詰「生さば水煮缶 180g」
マルハニチロ「さば水煮 食塩不使用 190g」
清水食品「サバカリー インドカリー仕立て 150g」