■いざ!  青葉山の山頂へ

生い茂る笹竹をかき分け、山頂へ
標高202mの「青葉山」山頂

 青葉の森緑地の散策路が終わり、舗装路を約20分歩くと、青葉山山頂だ。山頂は舗装路から登山道を約200mの進むと到達できるが、背丈に近い高さの笹竹が群生しており、かき分けながら進まなければいけない。しかし、山道が一直線で足元を見ると踏み跡が残されているので、迷うことはないだろう。また藪をかき分けて進むため、服装は肌を露出させない長袖がおすすめだ。

 無事に三角点を見つけ、記念撮影をして下山。舗装路を歩き、「金剛沢治山(こんごうさわちさん)の森」の山道に入り、次の目的地「地下鉄八木山公園駅」を目指した。

散策路の終点では名取市方面の雄大な景色が待っていた。ここから先は舗装路だ
舗装路をさらに進むと地下鉄「八木山動物公園駅」に出る

 金剛沢治山の山道は約30分で抜けられた。その山道終点からは仙台市の南側にある名取市が見渡せ、さらに奥には青々とした海が広がっている。すばらしい景色を眺めながら歩みを進め、地下鉄「八木山動物公園駅」に到着した。

仙台っ子なら誰もが知る「八木山ベニーランド」の脇を通り過ぎる
八木山橋を渡ると約10分でゴールの「青葉山公園」だ。橋の左奥に「天然記念物指定地」の林が見える

 「八木山動物公園駅」からは、ひたすら舗装路を行く。15分ほど歩くと、宮城県民お馴染みの遊園地「八木山ベニーランド」が見え、我が子を連れて遊んだ思い出を懐かしみつつ歩を進める。さらに下ると、竜ノ口渓谷に架かる八木山橋を渡ることになるのだが、橋から下を覗くと深さ70mにも及ぶ壮大な渓谷に圧倒され、左側には「天然記念物指定地」の林が広がる見事な景観を楽しめる。ここまで来れば、ゴールの「青葉山公園」は目前だ。

■ゴールの「青葉山公園」から絶景を楽しむ!

ついに到着!「伊達政宗公騎馬像」が仙台市街を見守るかのように鎮座している。左奥に広がるのは「天然記念物指定地」の林
仙台市街地を中心に大パノラマが広がる。広角撮影でもその絶景は収まり切らない

 山道と舗装路を約9kmを歩き、 最終目的地である「青葉山公園」に到着!  数々のメディアで紹介された絶景は圧巻で、仙台市街地を中心に大パノラマが広がり、晴れた日には太平洋まで見渡せることもある。やはり観光地、数百名の観光客がその景色を楽しんでいた。有名な「伊達政宗公騎馬像」とともに記念撮影をするのも定番である。

 青葉山公園には護国神社をはじめ、歴史を学べる青葉城資料展示館やフードコートで食事もできるので、時間を持て余すことなく楽しめる。帰りは毎日20分間隔(9時台〜16時台の間で年中無休)で運行されるバス「るーぷる仙台」で仙台駅まで戻れるので安心だ。

■「伊達政宗」ゆかりの低山を歩こう!

青葉山公園から仙台駅まではオシャレなバス「るーぷる仙台」で帰ることができる

  標高202mと低山ながら、歴史と自然の魅力を兼ね備えた「青葉山」は、これから登山を始める人にもおすすめのハイキングスポットである。伊達政宗ゆかりの地を巡りながら、最後には青葉山公園の大パノラマを満喫できるぜいたくなコース。仙台の歴史と絶景を楽しみたいときは、ぜひ「青葉山」を訪れてほしい。

なだらかで整備されたコースが特徴。伊達政宗ゆかりの低山を楽しもう!(国土地理院地図より引用)

【青葉の森緑地ハイキングコース】所要時間
三居沢水力発電所前バス停(0:00)→三居沢登山口(0:10)→青葉山頂上(1:40)→地下鉄八木山動物公園駅(2:20)→青葉山公園(3:00)
歩行距離:9km
累計標高差:登り 408m、下り 340m
合計所要時間:3時間

●MAP 三居沢 水力発電所

●MAP 青葉の森緑地 駐車場

●MAP 青葉の森緑地 管理センター

●MAP 地下鉄 八木山動物公園駅

●MAP 青葉山公園