岐阜県高山市にある「新穂高ロープウェイ」は、標高2,156mの西穂高口駅展望台から北アルプスの山々を見渡すことができる絶景スポット。ミシュランにも掲載されている屋上展望台や、国内で唯一の2階建てゴンドラが運行する第2ロープウェイなどのほか、近年は施設が次々にリニューアルされ人気が高まっている。

 どの季節に訪れても美しい景色が見られ、冬は辺り一面が雪に覆われた白銀の世界を楽しめる。

 今回は、2025年1月中旬に新穂高ロープウェイを訪れたときの様子をレポートする。

■新穂高ロープウェイへのアクセス

新穂高ロープウェイの始点「新穂高温泉駅」

 名古屋から高速バスの場合、高山市街までは約2時間40分。電車の場合、名古屋駅からJR特急「ひだ」で高山駅までおよそ2時間20分だ。高山駅に隣接する「高山濃飛(のうひ)バスセンター」からは、路線バスで新穂高ロープウェイバス停まで1時間40分ほどで到着する。

 車の場合、一宮JCTから東海北陸自動車道で飛騨清見ICから中部縦貫自動車道(無料区間)を経由し、高山ICまでおよそ1時間45分。高山ICから国道158号線、国道471号線、県道475号線を経由して、新穂高ロープウェイの「新穂高温泉駅」まで約1時間10分で着く。

 新穂高ロープウェイ周辺は例年、11月中旬頃から4月初旬頃まで雪が積もっている場合もある。雪道に慣れていない人は、公共交通機関を利用した方が安心だろう。

■新穂高ロープウェイについて

乗り換え駅「鍋平高原駅」に到着するロープウェイ

 新穂高ロープウェイは「新穂高温泉駅」から第1・第2ロープウェイを乗り継いで、片道25分ほどで終点の「西穂高口駅」に到着する。屋上にある展望台からは大パノラマが広がり、北アルプスの山々が連なる絶景を望める。

 乗り換え駅である「しらかば平駅」のすぐ側には足湯があり、ロープウェイを眺めながら浸かることができる。

展望台から望む雪化粧の絶景

 筆者が以前訪問したときは天候が悪く、展望台は霧に包まれて遠くの景色はおろか、一寸先さえも見通せない状況だった。

 そのため、今回は天気予報を入念にチェックしてから訪れた。その甲斐あって、雪化粧した山々をはじめ、一面の銀世界を堪能できた。