■湖を起点に自由自在にアクセスできる登山道
州道側のポイントから湖周遊コースを進んでいくと、反対側には山沿いの森林コースが延びている。高い針葉樹の森や滝、巨大な岩などがあり、平坦な道ながらも多彩な風景が楽しめる。
この湖畔の遊歩道には、さらに高い山へと続く登山道への入り口もたくさんある。標高2,087mのドレス湖、2,891mのコルノ・ビアンコの山頂、あるいは2,909mにある山小屋リフージョ・レオネージなどなど、東西南北に広がる山々への入り口が、遊歩道沿いにに5〜6か所点在している。ここから登山道に入るルートは非常にわかりやすく、帰路も湖を目印に降りてくればいいので初心者でも簡単にアクセスできるから安心だ。山の上でルートを変更しても、登山道はどこかで合流して下へ降りる道に通じるので、複雑な山の地図を見慣れない人でもその日の気分で気軽にルートを選べるのも嬉しい。
知る人ぞ知るイタリアの隠れ家的な避暑地チェレソーレ・レアーレは、本格的なアルプス登山を楽しみたい人はもちろん、小さな子どもを連れたファミリーや高齢者まで、さまざまな要望を満足させてくれる。アクセスは少し不便だが、その分、オーバーツーリズムの混雑に悩まされることなく、のんびりと大自然を満喫できるはずだ。



文・写真/田島麻美