●飛騨牛の特別会席に舌鼓を打つ

 お食事は東館へ移動します。すべてが仕切られた半個室タイプのお部屋。

 初日の夕食は、せっかくなので飛騨牛を食べたいと思い特別会席にしました。きめ細やかで豊潤な味わいが特徴の飛騨牛を朴葉とともに味わいます(アップグレード代:税込4,450円)。内容は、先付、煮物椀、様々な前菜が小鉢に入った宝楽盛り、揚げ物、蓋物、台の物(飛騨牛の朴葉つと焼き)、食事、甘味という豪華なラインナップ。

手の込んだ料理が並ぶ宝楽盛り

 お料理は、お出汁が効いているものが多く、優しい味付けながらどれもしっかりと旨味を感じました。

飛騨牛の朴葉(ほおば)つと焼き
脂身が甘く牛のうま味が濃い飛騨牛

 飛騨牛の朴葉つと焼きは、あらかじめ表⾯を熱して焼き⽬がついた状態で提供されるので、あとは焼石で火入れを行います。調味料は肉本来の美味しさを感じやすいものが多く、飛騨山椒、塩、たまり醤油、わさびが添えられています。さすが飛騨牛、脂身が甘く、うま味がたっぷり。柔らかく肉の力強い味が口に広がり、幸せな気分はマックスに。蕎麦の実のご飯とお味噌汁でお腹を満たしました。

●朝ごはんも大満足

全15品の贅沢な朝ごはん御膳

 朝ごはんもとっても美味しく大満足の内容でした。干し野菜と豚肉の味噌鍋は、具たくさんでこちらと白ご飯に漬物だけでも充分なのに、自家製豆腐やお魚、だし巻き卵に地の食材を使った小鉢の数々で思わず白ご飯をおかわり。筆者は特に「界 奥飛騨」ではお食事にこだわりを感じました。

●足湯のある離れ棟は24時間利用可能

 「界 奥飛騨」は、東館と西館の客室棟、湯小屋棟のほかに、24時間利用可能な離れ棟があります。そこでは伝統工芸や温泉など奥飛騨に関係のある本などがずらりと並び、コーヒーやお茶が無料で飲めるスペースとなっています。さらに、離れ棟の前には足湯があり、タオルが常備されているので、思いついたらすぐ楽しむことができます。部屋にも温泉があるけれど、手軽に足湯をしながら目の前に見えるアカンダナ山を見ながらボーっと過ごすのもゆったりとした時間が流れて心地よかったです。

お好みの飲み物を添えてゆったりと足湯

 お茶コーナーにはいくつか茶葉が用意されていて、色とりどりのハーブが目にも美しい「やすらぎのお茶」が筆者のお気に入りでした。

クロモジやローズを使用したやすらぎのお茶。色とりどりのハーブが目にも美しい

●飛騨の伝統工芸「曲木」を体験

 お部屋のベッドボードや椅子に用いられている飛騨の伝統工芸である「曲木(まげき)」。この「曲木」を離れ棟で無料体験できる「飛騨の匠体験」に参加してみました。お部屋にアメニティとして置かれている風呂敷を持参し、持ち手のハンドルの木を自分で曲げ、風呂敷バッグを完成させるものです。

ワークショップでは曲木の歴史を学ぶ

 お湯に予め浸してあるハンドルの木を自分で選び、丸い型に当てて少しずつ曲げていきます。早く丸くしたくて少し強く押したら表面が割れてしまい、再度挑戦しました。

お湯に浸した木をゆっくりと型を使って曲げていく
完成したハンドルに風呂敷を結び付けて完成

 ゆっくりと馴染ませていくと曲がっていき、無事にハンドルと曲げることが出来ました。風呂敷を結び付けて完成。食事処へ移動する際など、携帯や部屋の鍵をこのバッグに入れるとちょうど良かったです。

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