ドライブの楽しみの一つと言えば、道中のSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)。車で長距離を移動し、ドアを開けてSAに降り立った瞬間の開放感は最高だ。買い物や食事はもちろん、シャワーや宿泊施設、ドッグラン、限定グルメにイベント開催など、今やさまざまな趣向を凝らしたアミューズメント施設となっている。

 ただトイレに立ち寄るだけの場所ではなく、旅の目的地といってもよいほど。なかでも神戸淡路鳴門自動車道にある「淡路SA」は上りと下り、どちらのSAからでも「淡路ハイウェイオアシス」に直結しており、無料で行き来が可能だ。今回は地元でも人気を集める淡路SAの魅力と特徴を紹介する。

■上りSAと下りSAを無料で行き来できる、お得な「淡路SA」

淡路SAは下りSA、上りSA、ハイウェイオアシスを通行料金なしで行き来することができる!(画像提供:JBハイウェイサービス株式会社)
下りSA側から、上りSAとハイウェイオアシスへ向かう案内板。せっかくなので両方のSAを訪れたい
下りSA側からみた景色。右側に見えるオレンジ屋根の建物は淡路ハイウェイオアシス。駐車場が広く、免許取り立ての時にここで駐車の練習をした思い出が蘇る

 「このSAのご当地グルメ、上りSA限定だったのに今回の旅行だと下りSAしか寄れない」、そんな心配は淡路SAでは無用だ。下りSAと上りSA途中にあるハイウェイオアシスは追加料金なしで行き来が可能だからだ。

 反対側のSAに行くには、無料のチェックゲートを通るだけ。1回のドライブで2回分のSAが楽しめる、一粒で二度おいしいSAなのだ。

■下りSAの大観覧車から、瀬戸内海を独り占め

下りSAにある観覧車の中から明石海峡大橋を望む
全高65m。海辺のSAのため、てっぺんは風がやや強くちょっと怖かった

 明石海峡大橋が近くに見え、写真映えスポットが多数ある上りSAも素敵だが、今回は下りSAの観覧車を取り上げたい。

 SAの北側に設置してある大観覧車は、全高65m。ちなみに65mというと、サッカーのピッチサイズの横幅とほぼ同じ長さ。この高さから見下ろす瀬戸内海は圧巻だ。西側の明石海峡大橋はもちろん、景色のよい日は東側に神戸空港も見ることができる。

 ただ、この観覧車、高所恐怖症の人にはちょっと怖いかもしれない。景色は抜群なのだが、海辺のSAゆえ少し風が強く、てっぺん付近になるとゴンドラが風に揺れるのだ。もちろん万全の安全管理があるため、問題はないのだが、一緒に乗った友人はてっぺん付近で景色を見る余裕がなかったそうだ(この日は寒波が来ていたこともあり、特に風が強かったこともある)。なお、ゴンドラの中は暖房が効いていたので暖かかった。

 大観覧車には、椅子も床も壁も透明なシースルー仕様のゴンドラがあり、まるで空を飛んでいるかのような浮遊感はもちろん、瀬戸内海や上空の空も独り占めしているような開放感を味わえる……らしい。筆者は苦手なので無理だったが、スリルを体感したい方はぜひ試してほしい。

神戸淡路鳴門自動車道 淡路サービスエリア 大観覧車
営業時間/9:00〜21:00(チケット販売は最終20:30)
利用料金(一人あたり)/一般券800円、一般団体券(20名以上)640円
1周所要時間/約15分
*季節・曜日・天候・その他の理由により予告なく変更する場合があり