■ゲレンデのコースでもリスク管理は自分で責任をもって

仕上がりは上々! 自然地形を当て込む小学生スキーヤー
パウダーギアのレンタルも充実

 1月上旬現在でも、埋まり切らない小沢や立木、枝などが存在している。さらに昇温による斜面のクラック(亀裂)等もある。ゲレンデコースとはいえ、滑る斜面はほぼバックカントリーの領域と思っていた方がいいかもしれない。ヘルメットやスコップ等状況に合わせて装備しておきたい。コースを覚えるまで、視界の悪い日などは十分に注意して滑走することが大切だ。

 通いこめば縦横無尽に雪煙乱舞できる希少なスキー場。ゴールデンウイークまでの長い営業期間も魅力的で、降雪はなくても非圧雪主義ながら圧雪は丁寧で質が高く、おすすめのスキー場だ。

■今シーズンは豪雪地帯の本領発揮! 路面状況等にも注意を

豪雪地帯あるあるの光景。車載スコップなども常備しておきたい

 日本海沿いを走る国道8号線や、北陸自動車道から内陸に10数kmの位置にあるスキー場は、海岸線から道路状況が良ければ30分ほどのドライブで到着することができる。天気に恵まれれば正面に火打山、横目には急峻な山肌を見せる権現岳など、どこか異国の山岳道路を走っているかのような景観も素晴らしいところだ。そんな道路も今シーズンは多量の降雪で道路状況が悪い日が多く、路肩に落ちてしまった車両も何台か見かけたほど。スノータイヤなどしっかりとチェックして安全に雪道を走行してほしい。

 さらに注意点として、スキー場までの最後の区間は17時から翌朝7時まで通行止めになっている。早く到着しそうなときは近くの道の駅「マリンドリーム能生」で待機しているのが無難だ。

 アフタースノーには帰り道沿いにある温泉、柵口温泉やスイーツ屋さん。ベニズワイガニの直売場のある能生の道の駅などの楽しみも多い。休日のロードトリップ候補に加えてみてはいかがだろうか。