冬本番のいま、海釣りのターゲットで初心者でも釣りやすく、食べてもうまい魚の一種が「カサゴ」だ。
主に岩礁帯に生息するカサゴは、狙わずとも釣れることが多々あり、場所と仕掛けさえ間違わなければ釣りやすい魚なのだ。
そして何より、刺身に煮付け、塩焼きどれをとってもうまいのがうれしい。
そんなカサゴの特性と釣り方を解説していきたい。
■カサゴの特性
カサゴは、主に岩礁帯に生息する魚であり、消波ブロックなどの隙間に潜んでいることも多い。昼間はじっとしているが、夜になると活性が上がる夜行性の魚だ。肉食性で、その大きな口で甲殻類やゴカイ、小魚も捕食する。
一年中釣れるが、冬から春が旬とされる。筆者にとってカサゴは、地磯でのルアーフィッシングで狙ったり、夜のフカセ釣りで外道として釣れることが多い魚である。
■カサゴを狙える釣り方 3選
肉食性であるカサゴは、イソメなどを使ったエサ釣りだけでなく、ルアーなどでも狙うことができる。
堤防やテトラ帯、地磯などから釣るときは、磯竿やシーバスロッド、ロックフィッシュ用ロッドに、2000番から3000番くらいのスピニングリールをセットし、以下のような仕掛けで狙うのが一般的だ。
●ぶっ込み釣り
ぶっ込み釣りでは市販されている胴突仕掛け(仕掛けの末端にオモリがついた仕掛け)を使い、イソメ類や魚の切り身をハリにつけ、カサゴを探っていく。オモリを着底させたあと、仕掛けをゆっくり上下に動かしてカサゴを誘い、反応を見る。堤防なら壁際、磯場であれば根の近くを隈なく探っていくのが釣果を伸ばすコツ。
●ブラクリ仕掛け
根掛かりが起こりにくい点が特徴のブラクリ(オモリとハリが一体となった仕掛け)は、テトラ帯で使用するのがおすすめ。テトラの隙間にブラクリを落とし込み、反応がなければ次の穴を探っていく。
エサはぶっ込み釣りと同様に、イソメ類や魚の切り身がよい。
●ルアーフィッシング
口が大きく、小魚も捕食するカサゴはルアーでもよく釣れる。ルアーはワームやスロー系のジグ(金属製の重いルアー)を使う。岩の間に潜むカサゴは、フォールの際にルアーに食いつくことが多いため、根の周りをフォール重視で探っていきたい。ただ根掛かりには要注意。
どの釣り方でも、カサゴの目の前にエサを落とすことができれば、エサに食いついてくれる確率は高い。釣り上げる際は、カサゴが根に潜らないように素早く浮かせたい。