キャンパーや登山者など、アウトドア好きであれば一度は耳にしたことがあるアイテム「ナルゲンボトル」。一見するとただのプラスチック製のウォーターボトルだが、人気の秘密はその使い勝手のよさにある。今回はそんなナルゲンボトルの魅力と活用方法を紹介する。
■ナルゲンボトルの特徴
ナルゲンボトルは液体が漏れないことで有名だ。もともとは科学者が薬品を運ぶ容器として開発された経緯があり、独自のキャップ構造と薬品などの影響を受けにくい「Tritan」という樹脂が使われており、頑丈で気密性が高いのが特徴である。
また、マイナス20℃から100℃までの幅広い温度帯での使用が可能で、凍らせたり熱湯を入れたりしても破損の心配がなく、安心して使うことができる。
サイズ展開も豊富で、調味料を入れるのに適したミニサイズから1L以上も入る大型のものまでさまざまなラインナップがあり、用途に合わせて使い分けられるのもうれしい。
■ナルゲンボトル活用術その1 寒い日の定番「湯たんぽ」
「湯たんぽ」はナルゲンユーザーにとっては定番の使い方で、特徴を活かした使用法と言える。耐熱温度が100℃のため熱いお湯を入れても心配がなく、漏れないキャップ構造のおかげで安心して使える。
沸かしたお湯をナルゲンボトルに注ぎ、シュラフへ入れれば「湯たんぽ」の完成だ。足元に置いたり、太ももに挟んだりするとより効率的に体が温まる。
さわれる温度でも長時間直接肌に触れていると低温やけどの心配もあるため、タオルに包むなどしての使用がおすすめ。タオルに包んだ方が保温効果も持続し、翌朝まで温かく使えるので一石二鳥だ。
■ナルゲンボトル活用術その2 食材を保管する
ナルゲンボトルは化学物質を含まないBPAフリーの素材で作られているので、食材を入れても安心だ。お米や下ごしらえした食材などを、キャンプや登山の際に運ぶのに重宝する。密閉性が高いので漏れる心配がなく、マイナス20℃でも使えるのでクーラーボックスに入れての保冷も可能だ。
おすすめの使い方は、登山に行くときに行動食を入れる容器としての使用。広口で食材も取り出しやすく、密閉性が高いので湿気からも守れる。丈夫な素材で破損の心配もなく、軽量で持ち運びも楽なので愛用者が多い使用法だ。