スキーの装備というとまずスキー板やブーツに目がいきますが、実は足裏こそが大事です。スキーブーツが決まったら次はインソールを決めましょう。
今回は、石井スポーツ神田本館の下山真さんに、なぜインソールが重要なのかを詳しく教えてもらいました。自分にぴったりのインソールを選ぶだけで、スキーがより快適に楽しめること間違いなしです。
スキー靴の中に敷くインソールは、滑る際のパフォーマンスと快適性を大きく左右する重要なアイテムです。下山さんによれば大きく2つのメリットがあるそう。
1つ目は足が当たって痛い等のトラブルを防ぐということ。もう1つは、スキーの滑りのパフォーマンスの向上です。どういうことなのか詳しく聞いていきましょう。
■インソールでフィット感を高めることで痛みを解消できる
下山さんは足の模型を手にトラブル防止の効能について説明してくれます。
「足裏のアーチが下がらないように支えて足型を保つことが目的になります。アーチ形状が体重を支え、歩行のショック等も吸収します。足がつぶれた状態になるとくるぶし下や拇趾球、小指側の骨などが出てきてブーツの中で当たって痛みを伴うことも多いです。スキーブーツを履くと痛いという症状の多くは足型の崩れによるトラブルなので、インソールで解決できる可能性も高いです」
スキーブーツは足型に合わせて多種多様なモデルがありますが、ある程度は万人向けに作られているため個々の足の形に完全には合いません。適切なインソールを選ぶことで、足の形状に合わせたサポートが得られフィット感が向上するんです。
■自分に合ったインソールを入れることで滑りも良くなる!
スキーでは足元の動きをスキー板に正確に伝えることが重要です。インソールが足のアーチや形状をしっかりサポートすると、足がブーツ内で動きにくくなり、体の力を効率的にスキーに伝えることができます。これがパフォーマンスアップという2つ目のインソールの効果!
「インソールは他の競技でも大事ですが、スキーはとくに足の裏で踏んで操作をするというスポーツ。それゆえ足からしっかり力を伝えることが大切になります。余分な隙間を作らないことが重要なので、自分に合った形やサイズをスタッフといっしょに選びましょう」(下山さん)。