■ブラックアイスバーン対策2. いつもよりも2倍の車間距離をキープする

シーズン初めの雪が少ないときは、下り坂もこのようなスケートリンク状態に

 前記したように、ブラックアイスバーンではブレーキをかけてもすぐには止まらない。危ないと感じブレーキをかけたときに前方の車に衝突しないよう、いつもよりも広く車間距離をとるようにしよう。また、自分は安全運転を意識していても、いつ前の車がハンドル操作を誤り、スピンするかわからないのがアイスバーン。そういった意味でも車間距離は、広めにとっておくことをおすすめする。

■ブラックアイスバーン対策3. 冷え込んだ朝晩はとにかく疑ってかかること

ロードヒーティング(路面下に電熱線などを埋設し路面を加熱し、凍結などを防止する設備)と氷路面の境目も注意が必要だ

 雪国暮らしが長い筆者でも、ブラックアイスバーンを見分けることは難しい。まさかと思った場所で車が滑った経験を何度もしている。判断がつかない場合は、疑ってかかって運転して間違いない。予め「滑るかも」という気持ちで運転していれば、咄嗟のときでも瞬時に反応できるはずだ。

 冷え込んだ早朝や夜、日陰で日が当たらない場所、トンネルの出入口などではとくに注意深く運転することをおすすめする。

■雪が積もっていなくても、冬道運転は慎重に!

 ブラックアイスバーンはスタッドレスタイヤであったとしても、一度滑ってしまうとなかなか止まらない。雪道運転になれていない雪なし県のドライバーはもちろん、普段雪の中で生活している人々も、細心の注意を払って運転しよう。

 スキー場に向かう際も時間に余裕をもって、焦らず安全運転で!