竜ヶ岳(りゅうがだけ)は、山梨県の富士河口湖町と静岡県富士宮(ふじのみや)市にまたがる、標高1,485mの山。本栖湖(もとすこ)の南岸に位置し、山頂からダイナミックな富士山が望め、初心者向けの富士見登山の山としても人気がある山梨百名山の1つだ。 

 この山にはもう1つ、唯一無二の魅力がある。富士山頂から日が昇る「ダイヤモンド富士」の初日の出が見られることだ。元旦の山頂は混雑必至だが、実際に2023年元旦、竜ヶ岳山頂で初日の出を迎えた筆者が、その魅力と注意するポイントなどをお伝えする。

■ダイヤモンド富士を求めて竜ヶ岳を目指す!【コース詳細】

本栖湖の南岸に位置する「本栖湖キャンプ場」からの周回コース(国土地理院地図より引用)

●本栖湖キャンプ場へのアクセス

 中央自動車道・河口湖ICより国道139号(富士パノラマライン)を走り、河口湖・西湖(さいこ)・精進湖(しょうじこ)を通り過ぎること約40分。本栖湖の南岸にある、100台ほどが駐車可能な本栖湖キャンプ場の駐車場に到着。

 また、こちらが満車の場合は、少し手前にある「本栖湖駐車場」も無料で利用できる。

●周回コースの所要時間

【本栖湖駐車場から竜ヶ岳山頂】所要時間
本栖湖駐車場(0:00)→ 本栖湖キャンプ場駐車場(0:10)→見晴台(1:30)→分岐(2:10)→竜ヶ岳山頂(2:40)→見晴台(3:10)→本栖湖キャンプ場駐車場(3:50)→本栖湖駐車場(4:00)
歩行距離:約5.7km
累積標高差:約640m
合計所要時間:約4時間

■「一年の計は元旦にあり」!  北口本宮富士浅間神社で初詣

1年の幕開けとともに参拝しようと北口富士浅間(せんげん)神社に列を作る初詣客

 富士山の玄関口に位置する由緒ある神社「北口富士浅間(せんげん)神社」。毎年約10万人もの初詣客が訪れる人気スポットだ。竜ヶ岳に向かう前の初詣に、これほどふさわしい神社はないだろう。

 元日の午前0時から、新年の始まりを祝う歳旦祭(さいたんさい)が執り行われ、甘酒やお汁粉の販売や、新年の干支にちなんだ縁起物、特別な御朱印もいただける。

 筆者は、31日23時30分に神社に到着し、初詣客の最後尾に着いたのだが、誘導指示や照明もあり、混乱もなく0時15分頃には無事参拝を済ませることができた。

 駐車場も臨時スペースが用意されているが、スペースに限りがあるので早めの行動を心がけよう。富士山の麓、荘厳な雰囲気の中で、新たな年の幸せと安泰を祈念する。大切な思い出になる特別な体験だ。