■低山での道迷いによる遭難は後を絶たない

本線と見間違えそうな尾根道(イメージ画像)

 今回筆者が訪れた道が整備されていない山では、十分な準備が必要不可欠ということは誰にでもわかる。しかしある程度道が整備されている山でも、道迷いによる遭難は後を絶たない。

 実際筆者が訪れたことのある低山でも、道迷いによる遭難のニュースを目にすることが多い。登山計画のずさんさだけが原因ではないかもしれないが、時には「どうしたらあの山で迷うのだろう?」と不思議に思うことさえある。

 たとえ低山でもあなどってはいけない。地図とコンパスの携行はもちろんのこと、事前にルートをしっかりと確認し、適切な装備を整え、自分の体力や経験に見合った計画を立てることが大切だ。昨今では、あらかじめ地図をダウンロードした登山アプリとモバイルバッテリーも必須アイテムである。

 低山ハイクは気軽に自然を楽しめる素晴らしい趣味の一つだが、油断すると命を脅かす危険が潜んでいることを決して忘れてはならない。