登山やキャンプの楽しみの一つといえば、山ごはんやキャンプ飯という人も多いだろう。筆者ももちろんその一人だ。山行の計画を立てるたびにメニューを考えるのが楽しみで、持っていく材料や調理器具選びで迷うこともしばしば。そんなアウトドア料理のシーンで一つ持っておくと活躍する、DAISO(以下ダイソー)のカトラリーアイテムを紹介する。

■ダイソーのPPS樹脂製カトラリーシリーズ

左からPPS樹脂製スプーン・先割れスプーン・フォーク(各種 税込110円)

 今回紹介するのは、PPS樹脂製カトラリーシリーズ。PPS樹脂とは「エンジニアリングプラスチック」とよばれる高性能なプラスチックの一つだ。本品の素材もPPS樹脂にガラスファイバーが40%含まれていて高い耐熱性を持ち、通常のプラスチック製品よりも強度が高いのが特徴だ。

■耐熱温度はなんと260℃!  調理中のうっかりミスを解決

白いフォークは非耐熱のプラスチック製で調理中に溶かしてしまったもの。鍋底につくとすぐに溶けてしまった

 まずおすすめしたいポイントが260℃までの高い耐熱性。筆者は「調理にも使えるフォーク」というパッケージの文言を見て、購入を即決した。以前、アウトドアで調理中にうっかり非耐熱性プラスチックカトラリーを熱いクッカーの底に当ててしまい、溶かしてしまったことがあるからだ。

 実際に使ってみると、持ち手が長めで握りやすく、鍋に火をかけたままでも手元に熱さを感じにくかった。フォークはパスタとソースを火にかけて混ぜながら温め、そのままそのカトラリーで食べることができる。もちろん、火にかけた熱い鍋底に触れても溶けることはなかった。

 筆者と同じ失敗を経験したことのある人には、ぜひ試していただきたい。 

■強度もあり、山行やキャンプの携行でハードに使っても安心

両手に軽く力を入れて曲げてみたが、変形しなかった。プラスチック製とは思えない、なかなかの強度だ

 前述した通り、本商品のPPS樹脂にはガラスファイバーが40%含まれており強度が高い。しっかりした持ち手はたわんだりせず、多少重みのある具材なども混ぜやすい。ごはんを炊いておこげをガシガシとこそげとるのに力を入れてしまった際も丈夫な持ち手は安心感があった。プラスチック製なので、金属製のカトラリーよりもテフロン加工などを施したクッカーを傷つけにくいという点もポイントだ。