バーベキューはアウトドアアクティビティに欠かせないイベントのひとつである。炭火で焼くと格別においしいが、炭や着火剤、焼き網など準備するものが多く、炭火をおこすのにもひと苦労。慣れていないと炭の量や火加減の調整も難しい。
そこで注目したのが、DAISO(以下、ダイソー)の「簡易バーベキューセット」。炭をはじめ、道具一式がワンセットになって330円(税込)というお値打ち価格。しかも「火をつけて具材を乗せるだけ」とある。今回はその実力を試すべく、秋の味覚であるサンマとエリンギを焼いてみることにした。
■「簡易バーベキューセット」の中身と使い方
「簡易バーベキューセット」の中身は以下の通り。
着火剤(紙)
炭(400g)
焼き網
ミニコンロ
コンロスタンド
使い方や着火は、とても簡単。付属のコンロスタンドに、炭の入った網付きのミニコンロをセットし、炭を覆っている着火剤(紙)に火をつけるだけ。
実際に着火してみると、あっという間に火が全体にまわり、15分ほどで炎が落ち着いて「おき火」の状態になった。通常の炭おこしだと、着火剤の上に炭をセットするところから始め、空気を送りながら火力を調整して炭に火がまわるまで、1時間はかかった経験がある。それに比べたら、かなり手軽に炭火をおこせる。
ちなみにこの「簡易バーベキューセット」は使い切りタイプで、使用後は炭とグリル部分を分別し、そのまま捨てればOK。炭火で真っ黒になったグリルを洗う手間もない。
■いざ実食! 手間いらずで上々の焼き加減
おき火になったところで、早速サンマとエリンギを置いてみた。「ジューッ」という炭火焼き独特のいい音がする。サンマの脂がしたたり落ちると、立ち上る煙とともにサンマの焼けるいい匂いも広がってきた。最初は半信半疑だったが、安定して焼けているようだ。
いざ実食してみたところ、焼き加減も味も仕上がりは上々。表面はパリッと焼け、中はふっくら。簡易セットとはいえ、食材本来の旨味が炭火によって引き出されていた。
これまでの炭火バーベキューでは、特に炭の量に対する火加減が難しく、焦がしてしまっり、逆にうまく焼けないこともあったが、「簡易バーベキューセット」の場合はほとんどほったらかしで、通常の炭火バーベキューと大差なく、食材を焼き上げることができた。