秋から冬にかけて、釣り人たちが熱くなる魚がいる。アイナメだ。北海道から九州までの沿岸で比較的簡単に狙える人気の魚で市場にあまり出回らないが、独特の甘みと食感から寿司屋や料亭では高級魚として扱われている。                  

 今回は遊漁船の船長であり、ロッドやリール、ルアーなどのフィールドテスターとしても活躍する釣り歴25年のプロアングラー佐藤尚之氏(以下、佐藤船長)の船に乗り、100円ショップのグッズを使いアイナメを狙った。

 佐藤船長の隣に筆者が立ち、グッズの優れた点を伺い、使い方を教わりながら釣りの魅力を存分に楽しんだ貴重な機会となった。

■市場に出回らない高級魚を100均グッズで狙え!

 アイナメは、主に岩礁や防波堤周辺などの漁がやりにくい場所に生息するため、漁獲量が少なく市場ではほとんどお目にかかれない。地域により差はあるが、12月から1月にかけて産卵のため岸に寄ってくる習性があり、漁港や防波堤からも狙いやすくなる。

 そのアイナメを狙う100円ショップのグッズは、DAISO(以下、ダイソー)の「ナイロン道糸」「オールラウンドジグヘッド」「ミノーワーム」「シャッドテールワーム」。その実力を佐藤船長のコメントとともにお伝えする。

■岩礁で6時間の釣行に耐えたダイソー「ナイロンライン」

ダイソーの「ナイロン道糸(3号)」は150m巻きで110円(税込)と、コスパが最高!

 ダイソーの「ナイロン道糸(3号)」は150mで110円(税込)と、コスパのよさで人気だが、品質のよさも折り紙付き。

 実際に体長45cm、重さが約1kgのアイナメを問題なく釣り上げることができ、岩礁を中心とした6時間の釣行でも“根ずれ”によりラインが切れることもなかった。引っ張り強度や耐久性は、一般的な3号ラインと同等の性能を備えているといえる。

 さらに、柔軟性が高くリールのスプールに馴染みやすいため、ライントラブルが発生せず、集中して釣りを楽しめた。

●佐藤船長のコメント

 ナイロンラインのダイソー「ナイロン道糸」は初心者におすすめ。適度な伸びがあり、操作性や失敗を補いやすい点で安心感がある。一方、摩耗に強く、岩礁帯の釣りで好まれるフロロカーボンラインはというと、伸びが少ないのでアタリの感知に優れているが、初心者には慣れが必要だ。また、「ナイロン道糸」は浮力があるため、根がかりしにくい点も初心者にとってメリットとなる。

DAISO ナイロン道糸(3号、150m)
価格/110円(税込)
サイズ/商品サイズ:8.35cm ×2.25cm ×8.35cm
※店舗在庫のみ

■浅瀬で大活躍!  ダイソー「オールラウンドジグヘッド」

ダイソーの「オールラウンドジグヘッド」はスイミングのバランスがよい 

 ダイソーの「オールラウンドジグヘッド(10g)」は、水深10m以内の浅瀬に寄るアイナメ釣りで有効だ(水深に対しての重さの基準は、水深1mで1g)。重すぎないので、障害物があるエリアではロッドを軽くあおる動作を行えば根がかりしにくい。また、スイミングの姿勢もよく、フックの強度も十分で大型のアイナメの引きにも耐えられた。

●佐藤船長のコメント

 ジグヘッドを岩礁帯で使うと根掛かりしやすいというイメージが一般的。しかし、常にラインを張っていれば、フックは上を向いているため根掛かりのリスクは少ない。また、フックがむき出しになっていることで、わずかなバイトでも魚の口にフッキングするので、釣果につながりやすい。ダイソーの「オールラウンドジグヘッド」はスイミングのバランスもよいので、初心者でも臆することなく使ってほしい。

DAISO オールラウンドジグヘッド(10g)
価格/110円(税込)
商品サイズ/4.45cm×1.7cm×0.88cm
内容量/2個入
※店舗在庫のみ

商品サイト:https://jp.daisonet.com/products/4550480411422?_pos=2&_sid=1b9abd8d1&_ss=r