秋から冬にかけてのこれからの季節、海釣りでは堤防などから釣ることができ、美味しく食べられる魚を手軽にルアー釣りで楽しむことができる。その秋の代表的なターゲットが、イカやタチウオだ。そこで、今回はイカに注目して、初心者向けに「エギ」を使った「エギング」という釣り方を紹介する。

■「エギング」によるイカ釣りに必要なアイテム

エギングに必要なアイテム

 まずは、「エギング」によるイカ釣りに必要なアイテムを紹介する。「エギング」とは、餌木(エギ)と呼ばれるエビの形をした擬似餌を使ったルアー釣りのこと。そのため、基本となるロッドとリールに加えて、エギが必要になる。

 ロッドの選び方としては、軽くて操作性がよく、感度が高いエギング用のものを用意するとベターだ。ルアーを投げた後、ロッドを素早く動かし、エギを本物のエビのように動かす必要があるからだ。このエギング用のロッドは汎用性が高く、他のルアー釣りやサビキ釣りにも利用できるため、買っておいて損はない。

 また秋のイカは春のイカと違い、小ぶりなサイズを狙うため、エギは小さめの2.5〜3.5号のものを選ぶとよいだろう。エギはカラーやサイズが豊富で、潮の色や時期によって適切なものに変える必要がある。数ある選択肢から状況によってギアを工夫するのが楽しく、人気の理由のひとつとなっている。

■イカ墨を狙え!?  釣るポイントの選び方

釣り上げたイカとイカ墨

 アイテムが準備できれば、次は実際に釣るポイントを選ぼう。その際、イカを狙う釣り人たちが重視しているのが、「イカ墨」だ。イカは、釣り上げた際に多くのイカ墨を吐くため、イカがよく釣れるポイントの堤防には必然的にイカ墨の跡が多く残っている。

 釣る場所を決める際には、その痕跡が残っている場所を選ぶようにしよう。ただし、場所によってはイカ墨による堤防の汚れが問題となるケースもあるため、イカを釣った後はバケツに汲んだ海水で洗い流すなどして、可能な限り釣り場環境の美化にも努めよう。

 釣る時間も重要で、夜明けから日の出までの前後1時間程度の「朝マズメ」か日没前後の1時間程度の「夕マズメ」を狙うとよいだろう。これらの時間はプランクトンの活動が活発になる時間帯であり、イカを含む魚たちがよくエサを食べるようになるため、よく釣れる時間帯として釣り人に好まれている。