■冬ならではの自然現象3:樹氷(じゅひょう)
冬の自然現象として最も有名なのが樹氷だろう。樹氷とは、大気中の水蒸気が樹木や植物の表面に付着し昇華し、樹木を完全に覆ったもの。蔵王山や八甲田山で見られることで有名だ。スノーモンスターという愛称でも親しまれており、気象条件が合えば志賀高原などでも見られる。
筆者は3年前志賀高原でスノーモンスターを見つけ、ここで見られると思っていなかったので嬉しく思ったことを覚えている。豪雪地帯にスキー・スノーボードに行く際は樹氷を探すのも楽しそうだ。
■冬ならではの自然現象4:樹霜(じゅそう)や霧氷(むひょう)
樹霜や霧氷とは大気中の水蒸気が樹木に付着し、昇華・凝結した結晶状の氷のこと。冷え込んで風がなく、ある程度湿度がある時に見ることができ、白くびっしりつくのが特徴だ。
筆者は4年前、長野県にある入笠山(にゅうかさやま)でスノーハイキングを楽しんでいた際に樹霜を発見した。軽アイゼンを履いて足元を見ながらザクザクと歩を進め、ふと目線を上げたら白い花のような樹霜を見つけ、その神秘的な光景にしばし見惚れたものだ。遠くから見たら木々が白い葉をつけているようにも見え、この光景を見ながら山頂を目指したのをよく覚えている。
スノーハイキングで見られることが多いので、風のない日に探してみてはいかがだろう。
■冬ならではの景色を見に出かけよう
冬山登山や雪中キャンプは適切な知識や経験、ギアが必要だが、スノーハイクや寒さが厳しくないエリアでのキャンプ、スキー・スノーボードでも冬ならではの自然現象を見ることができる。雪以外にも感動する景色に出会えるので、この冬は珍しい自然現象を探してみてはいかがだろう。