ようやく待望の雪も降り、各地よりスキー場のオープンの声が聞こえだしている。いよいよ2021-22スノーシーズンが開幕だ。
最近SNS上で盛り上がっているのが、「野沢温泉スキー場」の雪化粧したブナの森が創り出す絶景だ。葉を落としたブナの原生林、その枝が白く凍りついている。その様子はまるで白い花が咲いたよう! 神秘的な景色は息をのむほど美しい。冷えれば冷えるほど輝きを増す。
まだ冬は始まったばかりだが、標高差の大きな野沢温泉スキー場の上部では、すでに“雪の花“は見頃を迎えている。
■野沢温泉スキー場へ
南北に長い長野県、そのなかでも北端に近い場所にあるのが野沢温泉スキー場だ。スキー場のベースは、その名も「野沢温泉村」というくらい、“湯”に恵まれた温泉地。総コース数44もある日本有数の広大なスキー場だ。
スキー場へのアクセスは、マイカーなら上信越道「豊田飯山インター」から国道117号線を北上すること、約25分で到着する。電車なら北陸新幹線・飯山駅で下車、駅からは野沢温泉村への直行バスも運行している。
豪雪地ではあるが、道路は除雪体制が行き届いているのでトップシーズンでも走りやすい。(※ スタッドレスタイヤの装着は義務。一気に大量降雪した後は4WD、タイヤチェーンがあると心強い。)
野沢温泉スキー場:https://nozawaski.com
■狙いは「やまびこゲレンデ」! ゴンドラで一気に山頂部へ
トップシーズンになれば温泉街も雪景色の一部となるが、取材した当日(12月14日)には、まだ麓にはそれほど雪は積もっていなかった。
雪景色を楽しむには、索道(ゴンドラやリフト)を利用して山の上に上がる必要がある。標高差の大きな(約1,000m)野沢温泉スキー場では、下が暖かくても上に上がると別世界だ! “心も華やぐ”ような冬の景色が待っている。
日帰り駐車場からもアクセスしやすい「新長坂ゴンドラ」は、先シーズンに架け替えられたばかり。最新のキャビン(搬器)は全面ガラス張りで見晴らしは抜群、シートもラグジュアリーで振動も少なくスピードも速い。自動換気機能も採用されており、(ずっと乗っていたいくらい)快適そのものだ。
トップシーズンになれば、スキー場下部でも美しい雪景色を楽しめる。注意深くみていると、森の中にカモシカがたたずんでいるのも発見できるかも。
とくにスキー場上部の「やまびこゲレンデ」にはブナの原生林が広がり、降雪後やよく冷えた朝には白く輝く森が迎えてくれる。