■おすすめ2. 雨飾山(あまかざりやま):紅葉の絨毯のうえで女神が微笑む信越の名山へ
ルート:【日帰り】雨飾高原キャンプ場←→笹平分岐←→雨飾山
時間:6時間40分
技術:★★☆☆☆ 体力:★★★★☆
紅葉の適期:9月下旬~10月中旬

●ポイント! 日本海と北アルプスを望む絶景紅葉
北アルプスと妙高火打、日本海に挟まれる山域にひっそりと聳える日本百名山。
標高1,963mの頂へは、3つのルートが整備される。もっともポピュラーなコースが長野県小谷村の雨飾高原キャンプ場からのピストンだ。山頂まで標高差約800m、コースタイムで3時間40分と手軽に森林限界の紅葉を愛でることができる。北アルプスから佐渡島、妙高山まで360度視界が開け、眺望も素晴らしい。ただ避難小屋がないので、天気を慎重に見極めて行動しよう。
2021年に、通行止めだった焼山からの登山道が開通し、妙高火打へ縦走できるようになった。連休や週末は駐車場が溢れるため、管理する小谷村山案内人組合はSNSなどを通じて平日登山を呼びかけている。


●ルートMAP

■おすすめ3. 妙高山(みょうこうさん):すっくと立ち上がった山容で日本海を望む活火山・越後富士
ルート:【1泊2日】笹ヶ峰→高谷池ヒュッテ→黒沢池ヒュッテ→妙高山→笹ヶ峰
時間:1日目3時間/ 2日目8時間
技術:★★☆☆☆ 体力:★★★☆☆
紅葉の適期:9月下旬~10月中旬

●ポイント! 美しい火山地形と雪国紅葉の融合
きれいな円錐形の山容から越後富士とも称される日本百名山。隣に聳える火打山と焼山を合わせて「頸城三山」と呼ばれる。これらに金山、雨飾山を加えた頸城五山トレイルが近年整備され、注目を浴びている。
ここでは高層湿原から妙高山を踏む王道の1泊2日ルートを紹介。キャンプ場を併設した笹ヶ峰から高谷池ヒュッテへ上がり、ここで1泊。早出が可能なら火打山を狙える。夕日に染まる湿地や高谷池、天狗の庭を散策して妙高エリアの紅葉を満喫。
翌日は早朝から黒沢池ヒュッテを経由して、山頂へ。標高2,454mの頂に立てば、ナナカマド、ヤマモミジの赤色、ブナ、ミズナラの黄色に染まった山々の絶景が疲れを吹き飛ばしてくれるだろう。


●ルートMAP

【soto 2022 秋山より再編集】