ブランド各社から数多くの製品が出回っており、どれを選べばよいのか迷ってしまうほど種類が多いホットサンドメーカー。この調理器具は、その名の通りホットサンドを美味しく作るための道具だが、実は万能、多彩な調理器具であることをご存じだろうか。
一つ持っていれば、いろいろな料理を作ることが可能であることを紹介したい。
ホットサンドメーカーには、電気式と直火式がある。ここではキャンプやアウトドアでも重宝する汎用性が高く扱いやすい直火式を使用する。
■ホットサンドメーカーの特徴とは?
食パンに具材を挟んだ料理「ホットサンド」を簡単に作れるアイテム。朝食やお弁当から、おやつや夜食づくりにも重宝する調理器具である。
●両面プレートが便利な秘訣
ホットサンドメーカーは両面プレートで加熱するので、一度火にかければ、あとは頃合いを見てひっくり返すだけ。調理の手軽さが特徴だ。
一般的なフライパンで調理する場合、具材の両面を焼く際はフライ返しが必要だが、ホットサンドメーカーはプレートで挟み込むので、フライ返しも不要である。
●コンパクトで携行性抜群の調理器具
プレートサイズもかさ張らず、ギアボックスの隙間スペースに収まるコンパクト設計。取っ手が折りたためるものや外せるものは、さらに携行性に富んでいる。
荷物を軽減したいツーリングや登山、ソロキャンプにもおすすめの調理器具だ。
●手入れも非常に簡単
ホットサンドメーカーの内側は、コーティング素材により、こびりつきにくい加工処理が施されている商品が多い。水洗いだけでも汚れが落ちやすく手入れが楽だ。
直火式のホットサンドメーカーは、そのほとんどが分離式。プレートごとに洗浄できるのも特徴の一つだ。
■使い方のアレンジ方法とは?
ホットサンドメーカーは、ホットサンド専門のクッカーと思われがちだが、実はそれ以外の調理も得意だ。
ホットサンドのレシピも無限であるが、使用用途を変えるだけで料理の汎用性が生まれ、さらに無限のレシピが広がるのだ。
●2つのフライパンとして使える
ほとんどのモデルは、定番の挟んで焼く方法のほかに、ジョイントから切り離しフライパン2つにして使うことができる。それぞれ異なる調理が同時にできるので重宝する。
●パンを焼くだけでなく他の調理法もできる
片面をフライパンとして使い、もう片面を上蓋として利用することで、煮る、焼く、茹でる、揚げるなどバリエーション豊かな調理法が可能である。
■食パンを挟む以外の調理例
食パン以外では、おにぎりを利用した焼きおにぎりや、冷凍中華まんを挟めば外パリっと、中ふっくらの中華まんに仕上がる。いくつかを紹介しよう。
●「茹でる」少量の水で簡単時短ボイル
テント設営後、軽くつまみながらのんびり過ごす人も多いだろう。ホットサンドメーカーで茹でる際は少量の水でよく、もう片面を蓋にすることで圧力釜のような効果が得られ、短時間で茹で上がる。超浅型なので厚みのある食材は不可だが、枝豆などはすぐに茹で上がる。
ちなみにソーセージは水気が無くなるまで茹でると、皮がパリッとして、中がジューシーに仕上がる。肉汁が溢れる美味しいソーセージを簡単に素早く調理できるのは、ホットサンドメーカーならではといえる。