●「蒸す」蓋をして素材の味を引き出す
筆者が、かた焼きそばの餡を作る際は「焼き」と「蒸し」の合わせ技を使う。豚肉を炒めてから一旦取り出す。豚肉を炒めたホットサンドメーカーに野菜を入れ、少量の水を加えてからホットサンドメーカーを閉じて、蓋をして弱火で蒸し焼きにする。
蒸して温野菜にすることで、野菜本来の旨みがアップする。ニンジンなどの根菜類も時短で火が通り、甘みのある味わいとなる。
蒸した野菜に先ほど炒めた豚肉を合わせ、餡を絡めてかた焼きそばの餡が完成する。これを既製品の揚げ麺にかければ完成である。蓋として使ったプレート側を分離して食器の代用とすれば、洗いものも少なく非常に便利である。
●「揚げ焼き」ガッツリ系の肉料理もジューシーに仕上がる
ホットサンドメーカーは、両面焼きでひっくり返すだけで焼けるので、肉料理にも最適な調理器具。シンプルに厚めのステーキ肉でもジューシーに仕上がる。
肉類は焼くだけでなく、少量の油で調理する「揚げ焼き」も得意だ。筆者は鶏肉を揚げ焼きにして照り焼きソースを絡め、タルタルソースを添えたオリジナルのチキン南蛮を作ったりしている。
■荷物の軽減にもなるホットサンドメーカー!
食パン1枚分のプレートサイズに取っ手がついた調理器具。食パン1枚焼き・1枚専用と謳ったものは、さらにコンパクトである。取っ手が収納・取り外し可能なものもあり、ギアボックスの隙間スペースにも収まる。
ミニマムな装備が求められるツーリングやトレッキングにおいても邪魔にならず重宝する。プレートを食器代わりにすることも可能。用途が幅広いので、荷物の軽減にもなりソロキャンパーにもおすすめのアイテムである。一つ持っておくと便利であろう。
■筆者愛用のホットサンドメーカー
筆者は「テンマクデザインマルチホットサンドメーカーII」を含め、タイプの異なるホットサンドメーカーを5つ所有している。キャンプスタイルの変化とともに、調理の相棒として変化し増えていった具合である。
今回は深さが異なる(18mmと28mm)タイプを使用した。焼く(炒める)、煮る、蒸す、揚げる、多彩なメニューが可能である。ホットサンドにしても分厚いロースカツを使ったカツサンドもお手のものだ。
テンマクデザインマルチホットサンドメーカーII(TULSA TIMEとコラボモデル)
価格/6,578円(税込)
カラー/プレート:黒
サイズ全長/350mm
焼き面/118×133mm
深さ/18mm、28mm
総重量/約795g
材質/アルミニウム合金(フッ素樹脂加工)、ハンドル天然木
付属品/収納袋(キャンパス生地)