■【片道2時間】疲れたらロープウェイもある!  大迫力の「墨龍」から「ダイヤモンド富士」まで楽しめる「身延山久遠寺」

身延山久遠寺 祖師堂(写真提供:身延山久遠寺)

 身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)は、日蓮宗総本山としても知られる由緒ある寺院だ。山々に囲まれた境内を歩くだけでも、どことなく清々しい気分になるから不思議だ。

 美しい仏教建築が連なるでもなかでも目を引くのは、本堂の天井画「墨龍(ぼくりゅう)」だろう。墨龍は、2万3500枚の金箔に墨で描かれた巨大な龍の絵だ。龍の両眼は「八方睨み」と呼ばれ、堂内のどこにいても自分が見つめられているように錯覚する技法で描かれている。現地でその迫力を体感してほしい。

 本堂の裏手から、身延山山頂へと続く参道が見えてくる。ここから2時間ほど山道を歩くと、日蓮が故郷の両親を追慕した場所として知られる奥之院思親閣(おくのいんししんかく)に辿り着く。

 そばにある展望台からは、富士山や八ヶ岳連峰といった山々を一望できる。9月下旬から10月初旬までの間なら、天候や条件に恵まれれば「ダイヤモンド富士」を見ることもできるそうだ。

 登り道で疲れた方には、久遠寺と山頂を繋ぐ便利なロープウェイも用意されている。涼しい秋のトレッキングコースとして、ぜひチャレンジしてみてほしい。

身延山久遠寺
住所 〒409-2593  山梨県南巨摩郡身延町身延3567
電話 0556-62-1011(4月~9月:5:00~16:55 10月~3月:5:30~16:55)

ホームページURL:https://www.kuonji.jp/

●【MAP】身延山久遠寺

※この記事の情報は2024年9月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。