●ハッカ油スプレーとハッカ油クリームの虫除け効果比較実験

ハッカ油とワセリンを混合したもの。汗で流れ難くピンポイントで塗れるのがメリット

 ハッカ油を利用した虫除けのレシピはさまざまあり、ワセリンと混合させたクリーム状のものがある。

 液体は汗で流れやすい弱点や、顔に噴霧した際に鼻で吸い込み痛みを感じることがあったが、クリーム状なら適量を塗布できるので顔にも使いやすいと考え、ハッカ油クリームも自作してみることにした。

 左右の腕にそれぞれハッカ油スプレー(水30mlに対し、ハッカ油5滴混合)とハッカ油クリーム(ワセリン10gに対し、ハッカ油5滴混合)を使用し、どの程度効果に差があるのか実験してみた。

左腕にクリームを塗布、右腕にスプレーを噴霧。一見して外見上に差異はない

 結論はスプレーとクリームでは大きな効果の差は感じられなかった。体感としてはクリーム状のほうが清涼感をより強く長く感じたが、虫除け効果は同程度という印象だ。

 市販の虫除けスプレーなどを顔に使うことに抵抗を感じる方は、ぜひハッカ油をワセリンに混ぜたものを試してみてほしい。

■ハッカ油を賢く使って防臭、虫除けで快適な登山を

ハッカ油スプレー、ハッカ油クリーム、どちらも虫除け効果は期待できそうだ。用途によって使い分けよう

 蚊の猛攻に苦しめられながら、ハッカ油を使用した自作の虫除け効果を実験してみた。ハッカ油1滴混ぜたものでももっと高い効果があると思っていたが、結果は5滴が混ぜる最低ラインとなった。

 今回の実験は緻密な科学実験ではなく、簡単な比較に過ぎないことをご承知おきいただくとともに、ハッカ油を使用する際の注意として、原液は刺激が強いので必ず希釈して使用しよう。 

 注意してほしいのは、今回の実験で制作したハッカスプレーは、やや濃度が高い点。この記事を参考にハッカスプレーやハッカクリームを自作される場合は、濃度(滴数)は少しずつ上げるようにしていただきたい。また、皮膚に強い刺激を感じた場合や、体に異変がある場合には直ちに使用を止めてもらいたい。

 ハッカ油の清涼感や刺激の感じ方には個人差があり、今回の濃度はあくまでも筆者にとって問題がなかったという点に留意いただき試していただきたい。

 また、ハッカ油は発泡スチロールでおなじみのポリスチレンを溶かしてしまう作用があるので、虫除けを自作する際はポリスチレン製(PSと表記される場合もある)の容器は避けてほしい。

 ハッカ油はドラッグストアで購入可能で、筆者が購入したのは「健栄製薬のハッカ油20ml(946円・税込)だ。 店舗によってはさらにお得に購入できる場合もあるので、登山のお供のひとつとして利用してみてはいかがだろうか。