■アルプスの眺望とユニークな植生
100人乗りの大型ロープウェイで、標高1,771mの山麓駅から2,237mの坪庭駅まで約7分。降りた先には、北八ヶ岳の北横岳と縞枯山の間の鞍部にできた「坪庭自然園」が広がる。ここは、八ヶ岳最後の噴火で形成されたすり鉢状の溶岩台地で、むき出しの溶岩の合閒にはハイマツなどの低木、そして高山植物が群生。その希少な植生により、国の特別保護地域にも指定されている。
「坪庭自然園」には、日本アルプスを一望する展望デッキがあるほか、1周40分ほどで歩くことができる、快適な散策路も整備されている。秋には黄金色に輝くカラマツや深紅のナナカマドなどで彩られ、カラフルな絨毯を敷き詰めたような美しさを堪能できる。また、この周辺の山々では、斜面に縞状に木々が枯れる珍しい現象が起こることでも知られる。紅葉の中の「縞枯れ」もぜひ写真に収めたい。
さらにここから2時間ほど足を延ばせば、北八ヶ岳を代表する景勝地の白駒池も見られる。本格的に歩きたければ、360度のパノラマが望める北横岳へのトレッキングもおすすめだ。
●おすすめ撮影SPOT_01 日本アルプスを望む106人乗りロープウェイ
山頂駅へ向かうロープウェイからは、壮大な山岳パノラマが堪能できる。目の前の蓼科山や八ヶ岳連峰をはじめ、北、中央、南の日本三大アルプスまでがダイナミックに展開する様は感動的だ。足下に広がる山肌の紅葉も見逃せない。
●おすすめ撮影SPOT_02 低木紅葉と奇岩が織りなす坪庭の秋景色
八ヶ岳の噴火で溶岩が流れ出してできた「坪庭自然園」。さまざまな形の溶岩がゴロゴロと顔を出し、低木や季節ごとの高山植物が咲き乱れる大変ユニークな風景が広がっている。秋の色付きはロープウェイ沿線が10月中旬、坪庭は9月下旬がピーク。
●おすすめ撮影SPOT_03 清らかな白駒池と苔の森
白駒池は、コメツガ、トウヒ、シラビソなどの原生林の中に佇む天然湖。ひっそりと透明な水をたたえる様子は大変美しい。また一帯の森には、485種類の苔が生息するといわれる。苔の絨毯やさまざまな苔のクローズアップなども美しい被写体となる。
●おすすめ撮影SPOT_04 珍しい「縞枯れ」の様子を記録
ロープウェイ内や「坪庭」からは、縞枯山などの斜面に、白く縞状に木々が枯れる「縞枯れ」を見ることができる。これは、まだ原因が解明されていない、珍しい自然現象。貴重な風景をぜひ撮影しておこう。
●撮影スポットMAP
●【CHECK POINT!】巨大骨付きチキンにかぶりつこう
歩いて撮影した後は、山麓駅2階の「スカイレストラン こまくさ亭」へ。信州の食材を活かしたメニューが各種揃っている。中でも、骨付きのグリルドチキンがたっぷり味わえる「おすすめランチ」は大人気。足が伸ばせるお座敷スペースもある。
●施設概要
北八ヶ岳ロープウェイ
●距離/2147m 高低差/466m 所要時間/約7分 1基の定員/106人 運行間隔/20分
●営業期間/通年 ※11/18(月)~12/13(金)は整備点検のため運休
●運行時間/平日8:40~16:40、土・日・祝日8:20~17:00(10/28以降9:00~16:00)
●料金/往復 大人(中学生以上):2600円、小人(小学生):1300円
●アクセス/車:中央道・諏訪ICより約25km、電車:JR中央線・茅野駅より路線バスで約60分
●駐車場/600台・無料
●住所/長野県茅野市北山4035-2541
●電話/0266-67-2009
●MAP
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