■名の付く巨岩「桃太郎岩」を越えひたすら岩と格闘し「大ヤスリ岩」へ!

樹林帯の間から望む瑞牆山。岩がニョキニョキと生えているよう

 富士見平小屋を過ぎるとしばらくはアップダウンの繰り返し。樹林帯なので眺望はないが、途中木々の間から瑞牆山が見え、山頂へと近づいていることを実感できるだろう。約30分ほど歩くと、少し開けたスペースのある場所に巨大な岩が出現する。

3階から4階建のビルくらいありそうな巨大な岩「桃太郎岩」

 その巨大な岩は「桃太郎岩」と名付けられており、丸く、真っ二つに割れているのが特徴的だ。接近してみると、さらに岩の大きさを実感することができる。

 桃太郎岩を過ぎたところからロープの設置されている箇所も増え、本格的な急登区間に入る。トレッキングポールは、バックパックに収納しておいてもいいだろう。

 桃太郎岩から瑞牆山山頂までは約1時間40分、ひたすらに岩と格闘する区間。 急で体力を要する区間ではあるが、ここまで岩だらけの山はなかなか無く、アスレチックにでも来たかのような感覚で楽しみながら登ることができた。とはいえ、危険がないわけではない。できるだけ段差の低い場所を見つけ、一歩一歩慎重に登ってほしい。

 道中には見どころもある。夢中で岩と格闘していると、今度は細く巨大な岩が地面から生えているように現れる。「大ヤスリ岩」だ。正確な高さは定かではないが、7階建てのビルくらいはありそうな巨大な岩に筆者は圧倒されてしまった。

巨大な「大ヤスリ岩」。真下から見た時の迫力はすごい

 大ヤスリ岩までくると山頂はもうすぐ。山頂を目指して岩を攻略していってほしい。