■多摩モノレール通りを徒歩20分ほどで土方歳三資料館へ

 河川敷から5分ほど歩くと、多摩モノレールの高架沿いに延びる多摩モノレール通りに合流する。ここからは、多摩モノレールも移動の選択肢に入れることができる。歩き通しで疲れている場合は高幡不動までモノレールで向かってもいいだろう。徒歩や自転車で移動する場合は、万願寺駅付近に「土方歳三資料館」があるので、そこに寄り道をしてもいい(ただし、「しかのこ」とは一切関係がない)。

■高幡不動尊〜高幡不動駅でゴール

「しかのこ」の代表的な聖地となっている、「高幡不動尊」の仁王門

 最後に、日野南高校の生徒たちが歩いているシーンが出てきた「高幡不動尊」へお参りに行こう。土方歳三資料館からだと徒歩で22〜25分(自転車で7分)、多摩川河川敷から直接向かうと徒歩で40分近く(自転車で15分)かかる。

 平安初期から霊場と定められた高幡山の麓に位置し、不動明王を祀った高幡不動尊金剛寺は、古くから地域の人々の信仰を集めてきた。「関東三大不動」の一つに数えられ、新撰組副長・土方歳三の菩提寺としても知られており、地域屈指の観光名所となっている。

 「しかのこ」劇中で出てきたのは、境内入り口に位置する、室町時代に建造された「仁王門」と、「殉節両雄之碑・土方歳三の像」だ。いずれも日野南高校の生徒たちが日常的に訪れている様子が描かれている。

日野南高校の生徒とともに映っていた「土方歳三の像」

 ある程度見所を見終えたら、参道を歩いて高幡不動駅へ徒歩3分。これで全行程終了だ。

高幡不動尊 金剛寺
住所:〒191-0031 東京都日野市高幡733
電話:042-591-0032
※営業日時はホームページよりご確認ください

【公式サイト】https://www.takahatafudoson.or.jp/

●【MAP】高幡山明王院金剛寺(高幡不動尊)

■日野の魅力を存分に味わう街歩き&ハイキング!

日野の街を遠くに見下ろせる多摩丘陵の魅力を存分に感じよう

 今回は、アニメ「しかのこ」聖地を意識しつつ、日野市の見所をめぐる街歩き・ハイキングコースを紹介した。

 「しかのこ」は現在もリアルタイムで放送が続けられており、第5話では主要キャラである「鹿乃子のこ」が日野動物園(多摩動物公園がモデル)でバイト(?)しているシーンが放映されるなど、聖地は増え続けている。

 もし多摩動物公園にも行きたいなら、多摩動物公園スタートで、そこから中程久保橋→程久保駅へ向かうルートにするなど、アレンジも色々考えられるだろう。

 また、「かたらいの路」はみはらし公園以降も、南平丘陵公園・七生公園・平山城址公園まで続いており、気軽に歩けるハイキングコースとして人気がある。

 この記事を参考例に、趣味嗜好に合わせて色々なルートを考えて、日野の魅力を存分に味わう街歩き・ハイキングをしてみてはいかがだろうか。