夏は釣りものが減り、釣果が落ちやすい時期と言われているが、果たしてそれは本当なのだろうか? 海ならばキス、川ならばアユをはじめとして夏に釣れる魚がいるのも事実だが、今回は筆者が得意としているサーフ(砂浜)でのルアーフィッシングで調査してみた。
■釣行スタート(2024年7月21日)
【AM 4:30】
いつものように朝マズメの砂浜にルアーフィッシングに出かける。筆者がサーフで狙うのはヒラメとマゴチだ。この日も早朝だというのに開始時の気温は26℃。典型的な真夏の天気だ。
【AM 4:30~5:30】
気温は高く、前の週に降った大雨の影響で海は濁り気味だった。水温が少し低いであろう川の流れ込み周辺を中心に、濁りが強いときに実績を上げている、ケイムラ塗料入りのルアーで探るが一向に反応がない。
【AM 5:30~6:30】
近くにいたキス狙いの投げ釣りの人と情報交換してみたところ、一投に一匹、キスが釣れているとの情報を得た。
【AM 7:00】
天気が悪化してきたこともあり、あえなく納竿とした。決して魚の多いポイントではないが、朝マズメには何らかの反応を得られることが多い場所。だがこの日は何も反応がなかった。やはり真夏の釣りは難しいのか……。
■今回は釣れなかったものの、夏でもターゲット次第では釣果に期待大
筆者のこれまでの経験と釣り仲間からの声を総合して考えてみると、夏場は釣り方やターゲットにより釣果に偏りが出やすいのではないかと感じている。たとえば夏になると釣れるキスはエサ釣りが基本だが、実績のあるポイントで1匹も釣れないということは少ない。
ルアーフィッシングでは、春や秋に釣れるヒラメも夏になると釣果が極端に落ち、スズキやマゴチの釣果は上がってくる。一説によると魚にはそれぞれ適水温があるともいわれているが、ターゲットによって釣果に差があるのではないかと筆者は実感している。