「食べられない」「触れない」魚は、見た目も非常に毒々しく、明らかに危険だとわかる魚も多かった。
しかし、危険な魚はまだまだいる。今回は「食べられるが毒を持っている可能性のある魚」2種と「死亡事例もある絶対に触ってはいけない魚」1種を紹介する。
■危険な魚その1 アイゴ
アイゴは堤防から遊動式のウキをつけて釣る「ウキフカセ釣り」や餌に似せた小さな擬似針で釣る「サビキ釣り」で釣れる魚。餌は主にオキアミを使用する。背びれや腹びれに鋭いトゲを持ち、そのトゲが毒を持っている。毒自体は強力ではなく死に至る事例はまだない。しかし、一度刺されるとジーンとする痛みに襲われるため注意が必要。
また、アイゴの毒は魚自体が死んでいてもトゲに残る。食用としても流通しており、歯ごたえのある美味しい白味魚だが、慣れないうちは触らないことをオススメする。
■危険な魚その2 イシガキダイ
磯や岩場に生息しており、鋭い歯を持っているイシガキダイ。サザエやヤドカリなどを食すが、稀にイソメにもアタリがあるのでかかったときは注意が必要。高級魚として人気の魚だが、ごく稀に「シガテラ毒」というプランクトンが生み出す毒素を持っている場合がある。シガテラ毒は熱帯や亜熱帯でサンゴ礁の近くで生息する魚が持つと言われているが、イシガキダイもこの毒を持っていることがあるのだ。
症状は嘔吐や下痢、腹痛が数週間続く。歯ごたえがよく、非常に甘みがあり、一度食べると忘れられない味なだけに、釣れたときは食べるか逃すかの判断に迷うところだ。心配であればリリースが間違いない。