■岩と花を楽しむパノラマルートを登る
旧道は、岩に描かれたペンキ印を頼りに登っていく。振り返ると盛岡市内が一望できる大パノラマ。さらに登山道にはさまざまな種類の花が咲いている。
ヤマオダマキやコメツツジ、マルバシモツケがちょうど見頃を迎えていた。
濃いピンク色の花を咲かせるエゾツツジやクリーム色の花のウコンウツギは、北海道と東北でしか見られない。
チングルマは咲き終わり、可愛らしい羽毛状の姿に変身していた。
さらに高度を上げると、薄紫色の上品な花が目に入った。「シラネアオイ」だ。花言葉は「完全な美」。その存在感から山野草の女王とも呼ばれている。
旧道は足場の悪い急登のガレ場が延々と続くが、振り返れば眼下に大パノラマが広がり、登山道には可憐な花が咲き誇る。岩場登りと花が好きな人にはもってこいのルートだ。