日本百名山のなかには、山容が富士山のように美しいことから「○○富士」とよばれる山がある。たとえば、東北の山では鳥海山(出羽富士)や岩手山(南部片富士)、磐梯山(会津富士)などだ。これらの山に登るのもよいが、周辺の山から眺めるのもおすすめだ。美しい山容を間近に見られ、思わず感嘆するような景色に出会える。そこで今回は、東北における日本百名山、「鳥海山・岩手山・磐梯山」のド迫力の展望が見られる周辺の山々を4つご紹介する。
■【経ヶ蔵山】鳥海山の美しい展望が見られる里山
山形県酒田市に位置する経ヶ蔵山(きょうがくらさん)。標高474mの里山であり、山頂の展望台からは鳥海山や庄内平野が望める。道中では、「胎内くぐり」や「座禅岩」、「経塚」などの修験の山だった名残が見られる。
経ヶ蔵山への登山は、円能寺バス停から山頂まで約1時間20分(円能寺登山口からは約1時間)。登山道は一部道が狭いところがあるが、整備されているところも多いので登山初心者でも登りやすい。
経ヶ蔵山のおすすめ登山時期は「春」で、スミレやカタクリなどの春の花々が見られる。さらに、鳥海山の頂稜部に雪が積もった美しい景色も楽しめる。
■【八幡平・茶臼岳】岩手山の雄姿を独り占めする展望地
岩手県八幡平市に位置する茶臼岳(ちゃうすだけ)。八幡平三大展望地の一つに数えられる山で、山頂から麓まで木々や湖沼群が広がり、岩手山の雄大な景色も望める。茶臼岳は、八幡平の山域のなかでも穴場のスポットだ。眼前に広がる山岳風景を独り占めし、ゆっくりと眺められるだろう。
茶臼岳の登山は、「八幡平アスピーテライン」上にある茶臼岳登山口から約1時間で山頂へ行ける。尾根づたいに道が続き、コメツガやオオシラビソの混成林のなかを歩いていく。八幡平の山域は高山植物が豊富なので、ニッコウキスゲやコバイケイソウが咲く「黒谷地(くろやち)湿原」に足をのばしていくのもおすすめだ。
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