●伝統と機能美を兼ね備えた、肥後守(ひごのかみ)ナイフ

安全に使用できる日本の伝統的な「肥後守ナイフ」

 肥後守ナイフは、古くから日本で使われている国産ナイフ。構造がシンプルで、折り畳めるので初心者におすすめだ。フォールディングナイフは片手で刃を出す構造が多く、慣れていない人は怖いと感じてしまうが、こちらは刃が飛び出さず両手で開ける必要があるため安全設計といえる。簡単な工作はもちろん、食材を切るのにも役立つ。

 デメリットは、他のナイフに比べて刃が錆びやすい点。濡れた状態で放置するとすぐに錆びてしまう。湿気が多い時期も要注意なので、刃物オイルや錆に強いタイプのものを買うと管理が楽だ。

肥後守 クロームナイフ 全鋼
価格:870円(税込)
重さ:約40g
サイズ:全長約17.5cm、刃長約7.7cm

●安価で使いやすい、OLFA(オルファ)のクラフトナイフ

カッター感覚で使える「クラフトナイフ」

 もっと手軽で使い勝手のよいナイフと言えば、クラフトナイフ。主に文具メーカーが製作しているため、カッターを使う感覚で使用できるのが特徴だ。カッター同様つまみを回転させ、刃をスライドさせて出すため、初心者でも扱いやすい。

 また、カッター同様刃を交換できるのも大きなメリットだ。刃も薄いため、フェザースティックや食材のカットに重宝する。値段も他のナイフと比べるとリーズナブルなので、最初の一本から予備用まで幅広く使えるだろう。

OLFA 「クラフトナイフL型」
価格:628円(税込)
重さ:約50g
サイズ:全長約17.8cm、刃長約5.5cm

●重厚感のある、ランボーナイフ

太くて硬い薪も簡単に割れる「ランボーナイフ」

 野営やブッシュクラフトに興味のある人は、ランボーナイフを使ってみよう。フルタング構造で頑丈なのはもちろん、刃渡りが長いので丸太も簡単に割れる。藪の中を進む時や、クラフトの際に余分な枝を払うのにも使えるため、鉈とナイフの中間的立ち位置で活躍してくれるだろう。

 細かい作業もできるので、フェザースティックなどを作るときにも重宝する。

ランボーナイフ
価格:1万5560円(税込)
重さ:約660g
サイズ:全長約46cm、刃長約29.7cm

■正しく学んで、一生もののナイフを手に入れよう

ナイフを選ぶ際は、手のサイズを基準に選ぶのもおすすめ

 今回は、初心者におすすめするアウトドアナイフを種類別に紹介した。ナイフは扱いを間違えると、大怪我をするリスクがある。しかし正しく使えば、あらゆる場面で活躍してくれる頼りがいのあるギアでもある。自分のキャンプスタイルに合わせてナイフを選ぼう。