■ナイフは日本の銃刀法に注意が必要

 日本でナイフを持ち歩く際は、銃刀法についても知っておきたい。銃刀法第22条では「何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、内閣府令で定めるところにより計った刃体の長さが6cmを超える刃物を携帯してはならない」と記載があるが、キャンプでナイフを使うことは正当な理由にあたるため、違法にはあたらない。

 しかし、すぐに使用できる状態で携帯することは禁止されているため、ケースに入れた状態で持ち運ぶとよいだろう。また、軽犯罪法では刃渡りに関係なく、隠して携帯することは禁止されている。例えば、リュックの見つけづらい箇所にしまってある場合や、車の座席裏に挟んで収納している場合は、隠して携帯しているとみなされる可能性があるので注意が必要だ。

■特徴&用途別 おすすめのナイフ5選

 ナイフは用途別にさまざまな種類が存在する。ここでは筆者が使用しているものを紹介しつつ、初心者におすすめのナイフを取り上げていく。

●頑丈でバランスのよい、MOSSY OAK(モッシーウォーク)のフルタングナイフ

頑丈な万能ナイフMOSSY OAKの「フルタングナイフ」

 薪割りに使うならフルタングがおすすめ。刃の鋼材がハンドル部分まであるものを指し、非常に頑丈なのが特徴だ。バトニングで叩く際にも刃と柄が取れるといった心配がなく、強い力が必要な場合に活躍する。

 大きさは15cmがキャンプでは扱いやすく、薪割りに限らず工作や調理にも使える万能ナイフだ。ヘレナイフやガーバーなどの有名ナイフブランドは耐久性があり丈夫だが、高価な物が多い。筆者が使うMOSSY OAKの「アウトドアナイフ」は安価で耐久性もあり、初心者におすすめだ。

MOSSY OAK 「アウトドアナイフ」
価格:2,580円(税込)
重さ:約300g
サイズ:全長約27.5cm、刃長約14.5cm 

●携帯性に優れた、DURATECH(デュラテック)の フォールディングナイフ

刃をハンドル部分に収納できるDURATECHの「フォールディングナイフ」

 細かい作業をする際に便利なのが、フォールディングナイフだ。折り畳める構造になっており、コンパクトに収納できるのが特徴。フルタングナイフと違ってケースが必要なく、キャンプ場でケースを紛失してナイフを持ち帰りづらくなってしまう心配もない。

 力のいる作業は不適で、薪割りをしてしまうと金具が壊れ、非常に危険。薪割りはフルタングナイフで行い、フェザースティックや簡単な工作などはフォールディングナイフで行うようにしよう。

DURATECH 「フォールディングナイフ」
価格:2,380円(税込)
重さ:約98g
サイズ:全長約20cm、刃長約9cm