■炊飯をすすめるワケとは?

アルファ化米、水とともに缶詰の中身を入れて炊く

 孤高のキャンプ飯は、基本的にはメスティン等のクッカーで炊くことを想定している(水でも調理可。後述)。その理由は、従来のアルファ化米よりもおいしさを重視し、より生米に近い状態に仕上げてあるからだという。また、前述したようにパッケージが簡素化され、耐熱性ではなくなったこともある。

 アルファー食品によれば、メスティン等で炊飯する際の加熱時間は弱火5〜10分、蒸らし時間が15分となっている。実験では加熱時間5分、蒸らし時間15分の合計20分でちょうどよかった。

 熱湯を加えて15分でできる従来のアルファ化米よりも時間がかかるように思えるけど、湯を沸かすのに5分かかるとすると、従来品はできあがるまでざっと20分かかる。孤高のキャンプ飯も同じタイムでできるわけだ。

 そして、缶詰博士的には加熱時間が短くて済むのが嬉しい。というのも缶詰を使った炊き込みご飯を作る際に、アルファ化米、水とともに缶詰の中身をクッカーに入れて炊いても、過剰な熱が加わらないから具がパサつかないのだ。イイネ!

■食味は生米に近い

缶詰を使ったポークチャップ炊き込みご飯

 かくのごとし。孤高のキャンプ飯1袋分(0.5合)に対して、国分北海道の「缶つまJAPAN 北海道産ふらのポークチャップ」を1缶使って、炊き込みご飯を作ってみた。

 豚肉をケチャップ味で仕上げたポークチャップは、北海道の定番メニューだ。その甘辛い味がまんべんなくアルファ化米に染みこみ、誠にウマい。豚肉も予想通り固くならず成功だった。

 ちなみに、炊き込みご飯だけでは味の評価が難しいので、水で炊飯した白ごはんも味わってみた。

 炊飯中に立ち昇る香りは生米から炊いている時と同じで、それでいてヌカ臭さはまったくナシ。炊きあがりの米粒にはハリがあり、ほどよい甘みも味わえる。確かに従来品よりも生米に近い食味だ。