■お鉢巡りから山頂へ! 待つのは360度展望
いよいよ山頂まであと10分ほどのところまで来ると、茶臼岳の火口を歩くお鉢巡りをして山頂を目指す。
山頂に到着すると待っているのは360度の大展望だ。茶臼岳の山頂からは日光白根山(にっこうしらねさん)や武尊山(ほたかやま)、燧ヶ岳(ひうちがたけ)や越後駒ヶ岳(えちごこまがたけ)、男体山(なんたいさん)など、日本百名山に名を連ねている山々を望むことができる。
南東には那須高原が広がっており、広大な景色を楽しめる。山頂エリアは広く、お気に入りの景色を見つけて満喫するといい。
■牛ヶ首から5分「無間地獄」 噴き上がる噴煙に感じるジオの迫力!
山頂からガレ場と砂礫地の斜面を下って1時間ほどで、分岐点の「牛ヶ首(うしがくび)」に到着する。牛ヶ首から望む茶臼岳は荒々しい岩肌の山容で迫力満点だ。
牛ヶ首から峰の茶屋跡避難小屋へと続く登山道を5分ほど歩くと山肌から勢いよく噴気が吹き出している。
「無間地獄(むけんじごく)」からは吹き出す噴気と茶臼岳の景色を楽しめる。
無間地獄から峰の茶屋跡避難小屋までは20分ほどで戻ってくることができ、峰の茶屋跡避難小屋から登山口までの所要時間は35分だ。
〈登山ルート〉
峠の茶屋登山口⇒(50分)⇒峰の茶屋跡避難小屋⇒(1時間)⇒茶臼岳⇒(1時間)⇒牛ヶ首⇒(25分)⇒峰の茶屋跡避難小屋⇒(35分)⇒峠の茶屋登山口
■プラス1時間30分で朝日岳へ
メインで紹介したのは茶臼岳の周回コースだが、体力と時間に余裕のある人には朝日岳への登頂を計画してもいいだろう。
峰の茶屋跡避難小屋からの所要時間は往復で1時間30分ほど。山頂からは茶臼岳を望めるほか、那須岳の最高峰・三本槍岳(標高1,917m)も望める。
朝日岳山頂までは岩場が続き、鎖場など手を使って登る箇所もあるので、グローブの携行を忘れずに気をつけて登ってほしい。
■体力に応じてロープウェイの利用もできる
茶臼岳は3月中旬から11月下旬までロープウェイが運行しているため、これらを利用するプランもおすすめだ。
麓ではすっかり初夏へと季節が変わりつつあるが、那須岳山頂付近の春は始まったばかり。春の息吹と、地球の息吹を感じに那須岳に出かけてみてはどうだろうか。