山々は秋の装いに変わりつつある季節ですが、私が今年の夏に出会った景色をご紹介したいと思います。今年の目標でもあった剱岳早月尾根ルートへの挑戦や、ハイキングの八方池や、夏休みに歩いた白馬岳と雪倉岳の縦走や、日本百名山の那須岳や、五竜岳など様々な山に登って来ました。どれも絶景ばかりで、載せる写真選びに大いに迷いました。

■挑戦! 憧れの場所を目指して早月尾根から剱岳へ

剱岳山頂から見る立山の景色

 上級登山ルートであり、体力勝負な北アルプスの三大急登の早月尾根はまさに「試練と憧れ」の言葉がぴったりなルートでした。見上げる登山道は真上へ真上へと続き、一歩が息切れして苦しかった……。また展望もきかない中、湿気と暑さでサウナ状態……。夏らしい洗礼を受けました。

 標高2,800m地点からは岩場となり、鎖場やトラバースを慎重に進みますが、「ゾワっとしながらワクワクする」楽しいゾーンでした。初登頂の剱岳は高かった! この苦しい過程を乗り越えた先に見た景色は格別でした。

■狙うはリフレクション! 花を愛でながら「八方池」

クガイソウが目を引くが“不帰(かえらず)”の稜線もカッコ良い

 八方池でリフレクションを撮りたいと思っていきました。自分のYAMAPの記録を見ると9回も訪れており、最多です。結果は雲が湧きあがり、狙った景色とはいきませんでしたが、ちょうどクガイソウが見頃で、淡い紫色が華やかなとても綺麗な景色を見ることができました。

 夏山は6月、7月、8月で見られる高山植物も様変わりします。花々を愛でながら歩くのは楽しいです。カメラのアングルを下げ、花に目線を合わせて山をバックに撮ると“映え”な写真になります!!